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「普通のお母さんに戻ります」という言葉と共に、鮮やかに自らの引き際を演出した久美子さんは素敵でした

WBCフィーバーがやっと少し落ち着いてきた感じがしますが、メディアは連日WBCメンバーを追いかけていて、まだまだ熱い報道は続いています。

特にヌートバー選手はこれまでの野球人生がガラッとひっくり返るくらいの『アメリカン・ドリーム』ならぬ『ジャパニーズ・ドリーム』を経験して、一躍時の人になりましたよね。

“ペッパーミル・パフォーマンス”はもちろん、ファイト溢れるプレイや人懐っこい性格で日本人のファンのハートをわしづかみでした。私ももちろん彼のファンになってしまいました。

ご本人もさることながら、お母様の久美子さんも明るい元気キャラで一般人からいきなり超有名人に・・・。久美子さんの喜怒哀楽豊かな表情や仕草が試合をさらに盛り上げてくれたような気がします。

昨日の『羽鳥慎一モーニングショー』にその久美子さんがゲスト出演されていました。恐らく様々な番組の取材で何度も聞かれたであろう同じ質問にも、嫌な顔一つせず変わらぬ明るいテンションで受け答えをしてくれていました。

子供の頃からヌートバー選手の野球の試合は欠かさず応援に駆けつけていたそうで、母親という存在に応援されると子供たちは本当に喜ぶし、それがそのスポーツをやり続けるパワーの源になるのだと実感しました。

慌ただしい出演時間が終わり、羽鳥くんが最後に「また機会があれば出演の依頼をしてもいいですか?」みたいな質問をしたところ、久美子さんは即座に「いえいえ。もうここまでです。山口百恵ちゃんではないですが、私はもう引退します。普通のお母さんに戻ります」みたいな見事な切り返しをしていて、なんて素敵な人柄なんだろうと感動しました。

我が子を塾にも通わせず東大に入れたとかで、いつの間にか『子育てのプロ』みたいな扱いをされて、テレビに引っ張りだこになって講演会までしたりするようになる方も中にはいらっしゃいます。

でも久美子さんは、我が息子への深い愛情を笑顔と共に世界中に振りまいて、役割が終わればサッといつもの日常に戻っていく・・・これこそが真の母親像なのではないかと思います。

身の程をきちんとわきまえていらっしゃるというか、非常に常識的な賢い方なんだと思います。

日本のメディアはタレント性のある素人を見つけると、すぐにはやし立てて表舞台に引きずり出そうとする傾向があるけれど、久美子さんはそこには行かない一本筋の通った方なんでしょう。

だからこそ、あんなに素敵な息子さんを育てられたのだと思います。

大谷選手しかり、ヌートバー選手しかり、誰もがあんな息子に育てたいと思うわけで。そうするといつもその”子育て論”が話題になりがちですが、同じように育てたって同じようにいくわけはないですよね。

どんなに偉い先生の講演会を聞いたって、自分が酔心する誰かの言葉をマネしたって、その人にはその方法がたまたま合っていて成功しただけであって、万人に通じる方法なんて子育てにはないと思うので。

愛情一杯我が子と向き合って、時に褒めて、時に叱り。自分が伝えたいことをストレートに表現していけば、きっと自分ならではの子育ての道がおのずと開けていくのではないかと私は信じています。

今回久美子さんから学ぶことは沢山ありました。3年後にまたヌートバー選手が日本チームに選出されたとしたら、その時は我が息子を全力で応援するあの笑顔一杯の元気な姿に再びお会いできることを楽しみにしています!

長い文章、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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