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文藝春秋八月号記事掲載

月刊誌『文藝春秋』に取材記事が掲載されました。

この号ではCOVID-19について特集記事がいくつかあり、そのうちの1つ「ファクターXを終え! 日本のコロナ死亡率はなぜ低い」というタイトルのものです。

同じ号には免疫学の大家である本庶佑先生の「東京五輪までに<ワクチン>はできない」や、宮坂昌之先生の「<抗体検査>でスーパースプレッダーを検出せよ」などもあり恐れ多いですが、いちいち、煽るタイトルなのは、編集部の方針なので仕方ないのでしょう。

この記事では先の拙note記事にも書いたBCG接種と、血液凝固に関係する遺伝子型のことを取り上げて頂きました。

BCGについては、米国科学アカデミーの雑誌に掲載論文が出たこともあり、少しずつ理解は進んできているのではないかと思います。

ニューズウィークジャパンの記事に日本語解説がありましたので、こちらに貼っておきます。

ギリシアでは高齢で基礎疾患のある方に、ツベルクリン反応陰性を確認した上で予防的にBCG接種というフェーズ4治験を始めたようです。結果次第で大規模接種を想定しているとのこと。

ただし、記事の中でも、また拙ブログやnoteでも繰り返すように、「ファクターX」は1つではないと思っていますし、文化的、社会的、経済的な要因も複雑に絡み合っています。さらに生物学的要因として、他の観点については、次号の週刊ダイヤモンドの連載コラムの方に執筆予定です。

(個人的には、憧れの塩野七生先生が毎号、コラムを書いておられる文藝春秋さんに記事掲載という点が嬉しいです♫)

東京医科歯科大学歯学部卒、歯学博士。同大学歯学部助手、国立精神・神経センター神経研究所室長を経て、1998年より東北大学大学院医学系研究科教授。2006年より東北大学総長特別補佐、2008年に東北大学ディスティングイッシュトプロフェッサーの称号授与。2015年より医学系研究科附属創生応用医学研究センター長を拝命。2004〜2008年度、CREST「ニューロン新生の分子基盤と精神機能への影響の解明」研究代表を、2007〜2011年度、東北大学脳科学グローバルCOE拠点リーダーを、2016年〜新学術領域「個性」創発脳領域代表を務める。「ナイスステップな研究者2006」に選定。第20〜22期日本学術会議第二部会員、第23期、第24期同連携会員。専門分野は発生生物学、分子神経科学、神経発生学。著書に『脳の発生・発達:神経発生学入門』(朝倉書店)、『脳から見た自閉症 「障害」と「個性」のあいだ』(ブルーバックス)、『脳の誕生—発生・発達・進化の謎を解く』(ちくま新書)、訳書に『エッセンシャル発生生物学』(羊土社)、『心を生み出す遺伝子』(岩波現代文庫)など。

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