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大きなキャリアチェンジで自己実現に近づいたと思ったのは、気のせいだったかもしれない

私は現在、複数の業務委託でスケジュール調整しやすい環境を作り仕事をしています。

2022年春、3番目の末っ子が幼稚園に入園したタイミングで薬剤師からのキャリアチェンジを図り、自己実現に一歩近づいたと思っていました。

しかし、その末っ子の小学校入学が迫るにつれ、現状の不満点がひとつ、またひとつと気になりはじめたのです。

もちろん、満足している部分もたくさんあります。

しかし、家族の生活スタイルや私自身の変化に伴い、再度働き方を見直して、より満足度を高めることに。

昨年末から、家庭内の環境整備と、新たな仕事への挑戦準備を進めています。

今回は、医療業界を離れてキャリアチェンジしたのち、次のステップアップを目指す中で見えてきた悩みを吐露します。


現状の不満点

私が現在最も大切にしているのは、柔軟な働き方です。3人の子どもがいる中、ほぼワンオペで対応している私にとって、仕事と家庭のバランスをどう取るかは大きな課題です。

そのため、シフト制となる薬剤師勤務は選ばず、医療とはまったく関係ない分野での業務委託、しかも完全在宅で完結する仕事を選びました。

平日の日中に確保できる時間は、週に10〜15時間程度。状況に応じて、早朝4時台や家族が寝静まった深夜を使い、最大で週40時間を確保しています。

業務委託の内容も、自分でスケジュール調整ができるものばかり。夏休みなど子どもの長期休みには、仕事量を大幅に減らすことも可能で、作業時間を自由にコントロールできる環境には非常に満足です。

しかし、問題は給与面。

何かあった時のためにと、時間的にも精神的にも余白を多めに残しています。

かなりセーブした働き方をしているせいか、仕事に慣れるにつれてパワーが有り余っている感覚が増し、末っ子の小学校入学に合わせて、そろそろ新たな挑戦が必要だと感じました。

現在は扶養内におさまる働き方ですが、将来的には、扶養を抜けて、もっとガッチリ稼ぎたいとも思っています。

自分に余力があって、収入も上げたい。そのために、5年後を見据えて今からどう動いていくべきか、考えている真っ最中です。

やりたいことがより明確になった先の壁

3年前、薬剤師からのキャリアチェンジを考え始めたとき、まずは自分自身をよく知ることが必要だと痛感しました。

そのため、この歳になって…と思いつつも、改めて自己分析をしっかりやり、業務委託先を探しました。

キャリアの棚卸しで、私は、人の話を引き出し、相手の思考を整理することが好きで得意なのだと気づきました。

スタートこそライターや執筆業でしたが、徐々にインタビュー、ファシリテーション、ヒアリング、コーチングなど、「人と話す・人の話を聞く」ことに焦点を当てて仕事内容を少しずつ変化させていきました。

さらに半年ほど前からは、人事や採用など、人のキャリア決定に関わる仕事がしたいと思うようになり、次の目標も明確になっています。

また、私自身はキャリア選択に3年近くも悩みました。薬剤師をしないというキャリアチェンジを決断するまでに時間がかかりすぎたため、将来的には、同じように悩む医療業界の人の背中を押せるよう、得たスキルを還元したいとも思っています。

そこで、次の挑戦として、キャリアカウンセラーや転職・就職支援の採用を探しているところです。

正社員での募集しかないだろうと思っていたのですが…。医療業界に限定しなければ、意外にも業務委託の募集も数多くあり、馴染みのある業界から徐々にアプローチし始めています。

しかしここで、私にとっては大きな壁が立ちはだかりました。

それは、実務経験がほぼゼロだということ。

募集要項を見ると、多くの場合、人事、採用、転職支援、キャリアカウンセリング、キャリアコーチング、ビジネスコーチング、リクルーティングなどの経験が必須となっているのです。

いくら人から話を聞く仕事をしてきたとて、いくら私自身が異業種へのキャリアチェンジをしたからとて、それは何の実績にもならず、採用試験の土俵にも上がれない現実を目の当たりにしました。

今後、私はどのようなアクションを取っていくべきなのか。

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