#273 夏休みの自由研究 - 親はどこまで、どのように関わるか
お盆も終わり、夏休みもいよいよ終盤へ。お子さんの宿題の進捗状況はいかがですか?
夏休みの真っ只中、子どもたちの宿題の中でも特に頭を悩ませるのが自由研究ではないでしょうか。テーマ選びから実験、まとめまで、もはや親子で取り組む大きなプロジェクトとなっている気がします笑。
私も昔は、親が「自由研究のテーマが見つかる本」「1日で終わる夏休みの自由研究」のような本を見せてくれて、渋々やっていた記憶が…。
今回は、我が家の4年生、2年生の2人の自由研究について、現時点での取り組みについて書いてみます。
電車が好きな4年生のテーマは「18時間超えの電車旅」
上の子は電車が大好きで、なんと18時間に及ぶ日帰り電車旅をテーマに選びました。すでに、7月末にわたしとの2人旅を終えています。
当日は、なんと!朝5時前に家を出発して、終電ギリギリの深夜に帰宅するというスケジュール。乗ってみたい電車、乗り換えのルート、食事のタイミングなど、全て子どもが調べて計画しました。
行き先で何かを見学するのではなく、とにかくひたすら電車に乗ることが目的の旅。特定の電車に乗ることや、ある時間帯の特殊な運行を見ることなど、子どもなりの明確な目標があったようです。
そして今は、もっぱら、それらをまとめる作業中。同じクラスの「乗り鉄友達」に向けたガイドブック作成をイメージして、コースの決め方、おすすめコースや各路線での見どころ、準備するものなどを、写真入りでまとめています。
出発前は、「鉄オタじゃないお母さんの感想と、自分の感想を比較して書こうと思う」だけだったので、子どもに任せていたら、自由研究の形にならなかったかもしれません。
「遠足のしおりをイメージしたガイドブックづくり」は、正直、親である私の案ですが、いくつかまとめ方の形式を提案した中で、子どもにハマったものが「ガイドブック」でした。
熱量を込めて作っているので、素人から見ても、なかなかおもしろいものになりそうです。
実験好きな2年生のテーマはスライム作り or なんでも冷凍
一方、2年生の子は、実はまだテーマを絞り切れていません。
もともと、工作や実験が好きで、夏祭りのおまけでもらったスライムをいたく気に入り、「自分でも作れるよ?」と声をかけたところ、目をキラキラさせて「やりたい!」となりました。
材料の配合を変えて、スライムの硬さや伸び方がどうなるかを観察しているので、あとでまとめる時に困らないよう、私が写真におさめて資料となるように準備しています。
ところが、気まぐれで、「スライムやめた!」発言もすでに何度かしています。(汗)
本人にやる気をもってもらわないことには、困る!!無理やりやらせるのが、どんなに労力のかかることか!
そこで、保険をかける意味で、別途、普段の子どもの行動をこっそり記録しています。
この子の最近のブームは「なんでも凍らせること」なんです。ありとあらゆるものを冷凍庫に入れて、数時間後の変化を見ては、おもしろがっています。我が家では、食べ物以外のキンキンに冷えた◯◯など(?!)が、よく冷凍庫に入っています。
もちろん、本人には自由研究をやっている自覚はないでしょう。けれども、内側から湧き出る好奇心に突き動かされて調べていることなので、うまくテーマとして設定してあげさえすれば、内容の充実したものになりそうです。
自由研究の意義を再考する
わたし自身、子どもの頃は自由研究があまり好きではありませんでした。しかし、大人になった今は、自由研究が子どもの想像力や思考力を伸ばす素晴らしい機会になると感じています。
私は、子どもの興味や好奇心をうまくテーマに結びつけることが、親の重要な役割だと考えています。(もちろん、親がノータッチで済むならそれに越したことはないのでしょうが)
「やりたくない」という後ろ向きな気持ちからスタートすると、取り組む本人も、サポートする親も、自由研究というハードルを必要以上に高く感じてしまうかもしれません。
面倒だと感じてしまいがちな自由研究を、価値あるものにするには何が必要か?
それは、日頃から子どもの興味の先に何があるのかを観察することと、夏休みならだからこそあるたくさんの時間を活用することでしょう。
子どもたちの輝く目と、「なるほどね!」「わかった!」という喜びの声を聞けることを楽しみに、残りの夏休みを過ごしていきたいと思います。
音声でも楽しんでください
今回の話は、音声でも聞くことができます。私の子ども時代の自由研究についても触れていますので、聞き流す感じで、こちらもお楽しみください。