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お店を出すこと、続けること

日本酒居酒屋「なかぐろ」の店主、飯島です
当店も開店して今年で12年店をやってるんですけど、まだまだお店も店主もヒヨッコのレベルですが、後輩や知り合いに「新しくお店を出したいのですが…」という相談を受けることがあります。
今回はこれからお店を出したい人向けに、店主が考えている独立して続けていくには何が必要?ってことについてお話しします。
※なので、日本酒の話はナシですので独立とかに興味ない方は飲食店を出すってこんなことを考えている人もいるのかぁ~っていうお茶うけ話程度で聞き流してみてください(笑)

まず、相談されたとき一番多いのが、「美味しい料理とお酒を出せばお客様は来る」って思ってる人が多いんですよね…
え?そうじゃないの?って思う方も多いでしょうが、そもそも「外食」ですから「美味しい」って最低条件なんですよね。
もちろん、美味しいっていう感覚は人それぞれですから全員に当てはまらない場合もあるでしょう。でも、多くの方が美味しいって感じるものを提供することがお店の最低条件ですよね。「美味しいものを出す」がゴールじゃないんです、それがスタートなんですよって。意外とゴールになっちゃっている人が多いんです。居心地がいい空間とか心地よい音楽を流すとかもほぼ同じですね。居心地の悪い場所にお金払って居たくないですもんね。。。
「美味しいや気持ちがイイ空間」は当たり前です。

だから、店主は相談を受けたときはまず考えなければならないことは
「あなたは来てくれたお客様に自分の店で何を体験してもらいたいのか?」って聞くんです。
自分のお店に来たお客様に何を渡せるのか?って。
よく言われる「付加価値」ってやつですよね。
例えば当店は、「まだ見ぬ西日本の銘酒に出会うことにより、日本酒の魅力を感じてもらい、日本酒を好きになってもらう」ことができるお店っていうコンセプトです。単に日本酒を飲む場所ではなく、お客様が思っていた日本酒の概念を覆すような体験を提供する場所。

お客様が自分の店に来たら何を体験できるのか?
自分の店はお客様に何を渡すことができるのか?

これをまず考えるといいよって伝えてます。
考え始めるとけっこう一番難しいんですけどね💦
偉そうに相談乗ってる店主ですけど開店当初はそんなこと考えもせず、あれもこれもあるようなどこにでもある居酒屋でしたから…
そんな反省と後悔を胸に秘め、厳しく助言するのでした。。。



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