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☕️昭和から平成の仙台喫茶店案内②〜【仙台喫茶店今昔記】#3


 青文字解説部分、店名毎に下記に再掲。
 注)部分、加筆しました。


◉カフェ・ド・ラン
 定禅寺通りの県民会館とメディアテークの間、ビル脇の小路から直接入れる。
 さっぱりした女性好みのコーヒーを出してくれる。
(閉店)


◉ホシヤマ珈琲店
 写真(上)駅前アエル店、写真(下)三越前の本店の2店。
 1000客のカップと最上級のコーヒーで優雅なひとときをあなたに!をセールスポイントに会員制とコーヒー教室など他店とは一味違ったセンスでキャリアウーマンを取り込む作戦に徹している。
 最近は結婚披露宴の引き出物や香典返しなどにも売り込んでいる。
 1杯1000円から。
 2010年旧電力ビル1階、東二番町バス停前に3店目「ラウンジ・カフェ・ホシヤマ」がオープンした。
 その隣には「ビド・フランス」があり、地下には「ら・めーる」があるカフェの溜り場になった。

  注)2010年3月「ラウンジ・カフェ・ホシヤマ」開店
   → 2013年7月「New Airy」へ
   → 2020年10月1日「THE MOST BAKE SHOP」へ
   → 2021年3月31日 閉店
   → 2024年現在はアウトドアショップ「MAMMUT仙台」に。


◉トリコロール
 仙台三越1階キーコーヒー直営の店。
 同チェーンの専用ドリッパーでネルドリップを看板にしている。
 オリジナルブレンドとそのつど温めてくれるブルーベリーパイのセットは逸品。
 戦後間もなく今の壱弐参横丁に「トリコロール」というスタンドバーの喫茶店があったが、この前身だったかは不明。

◉せんだいメディアテーク「Brussel」
 仙台市が誇るマルチメディア文化施設、せんだいメディアテーク1階オープンカフェ「ブリュッセル」。
 多目的ホームの一角にある。
 定禅寺ストリートジャズや仙台フィルのミニコンサートなど開催時は丸テーブルをホールに張り出してサロンに。
 エスプレッソが旨い。
 夜のお勧めはベルギーのフルーティなヴァイスビヤー。


◉茶々
 戦後いち早く二日町に開店し、その後米ヶ袋に移ったが、マスターが老齢のため引退。
 譲り受けた新オーナーは店名もそのままで営業しているとの噂だが、まだ確かめていない。

 注)1965年創業。
   2005年オーナー引退。
   1991年ご子息が後継し青葉区水の森に「楓屋珈琲」を創業。
   現在も親子三代に渡り珈琲店を営んでいる。


◉とうもん(注 : とーもん)
 仙台駅前の東五番丁通りに現在で営業中。
 入り口に大きな焙煎機を置き豆も売っている。
 開店40年は越したはずの、気取らない老舗。
 セルフ方式だが、2階は落ち着きあり待ち合わせに便利。
 創業昭和33年(1958年)。

 注)仙台初の泡々のコーヒーマシーン導入店、らしい。
   その時期未確認。


◉アートコーヒー
 この写真は35年前(注 : 1970年代)のもの。
 一番町側を総ガラス張りに改装したばかりで、テラス方式が珍しく撮影したもの。
 当時の客は窓際には座らず、間もなく下半分に目隠しをしてしまった。
 (閉店)。


◉サニードロップ cafe SUNNY DROPS
 晩翠通りメディアテーク側に、キャリア女性向けのカフェがオープンして2年になる。
 オーナーはサトウマリさん。
 数年前に東北大学「コーヒー学入門講座」の隣席同士の好みだ。

 注)(2007年1月閉店)


◉バル・ミュゼット
 仙台北部パークタウン桂団地の一角に開店し数年になる。
 自分で豆を選び納得の行くコーヒーを出したいと、自家焙煎機を使っている。
 店名はパリの裏町風。

 注)1996年創業。
   当時は珍しかった本格的なエスプレッソコーヒーを今も自家焙煎で提供する。
   2022年大々的な改装を行った。


◉五ッ橋館
 NTT宮城支店前。
 昔から「絵と着物の店」として好事家から知られた店が、パンと喫茶のコーナーを設けた。
 店内はラッパ型蓄音機などレトロ好み雑品が占領している。
 コーヒーの味はこれから。
(2006/1 閉店)


◉キングストン(珈琲茶房きんぐすとん)
 Kingstonの歴史はかなり古い。
 ペデストリアンデッキができる前からあの位置にあったような気がするが記憶が定かない。
 ジャマイカ系の旨い珈琲を飲ませてくれる。
 創業1982年(昭和57年)
    注)2018年8年31日閉店


◉珈巣多夢
 カスタムも大分以前に覗いたが、その後ご無沙汰している。
 この店のファンも結構多いようだ。

 注)自家焙煎珈琲店・珈巣多夢は、
   1976年創業、2025年50周年を迎える。
   下、開店当時のフライヤー。

◉丸福珈琲仙台パルコ店
 昨秋仙台駅北側に隣接オープンした「パルコ」7階メンズコーナーの一角に開店した。
 丸福珈琲店は昭和9年大阪千日前に創業以来の老舗。
 仙台パルコ店は18店目のオープンで、自家焙煎の濃いコーヒーが売り。
 2度覗いたが落ち着きが良いが、客が少な過ぎていささか心配。
 2010年09月08日覗いたら、同店閉店とのこと跡形なし。

 注)2010年2月閉店。



◉上島珈琲店・仙台一番町店
 2012年3月10日開業。
 UCCで知られる業界最大手の上島珈琲がついに仙台に腰を据えた。
 東二番町通りと中央通りの交差点近く、元佐々重ビルの後に新築の高層ビルの一角だ。
 2階の座席は数十あるが、ゆったり、くつろげる配置で、ブレンドのSサイズで300円台飲めるから、仙台人の好みに合いそうな予感がする。
 「ら・メール」か消えて足が遠のいたあの辺に再び一服の拠点が出来て、なにかほっとした気分になった。(2021/07/05記)


◉上島珈琲クリスロード店
 2015年4月オープン。

 注)2020年3月31日閉店。



(追記)
仙台の地元タウン誌を紐解くと、1980年代誌面を飾った『喫茶店』の特集、または文字は、1990年代に入ると見られなくなったことがわかる。

1994年9月の喫茶店特集の次は、
2000年10月のコーヒー専門店特集まで飛び、
以降2001年、2004年、2006年、2008年と喫茶店は『カフェ』という括りの中で特集、紹介されている。

低価格コーヒー店の隆盛と若者たち向けの新しいカフェの登場、次いでスターバックスのブームというカフェ文化の新潮流は、昭和の喫茶店にとっては厳しい冬の時代の到来となった。

『とーもん』『楓屋珈琲』『エビアン』『プロコプ』『As Time』『珈巣多夢』『珈琲家』『松本珈琲店まつりか』など今も残るコーヒー店は、そんな時代にも客に愛され粘り強く営業してきた☕️



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