女性と防災まちづくりミニイベント「テーブルトーク~町内会活動編vol.2」【イベントレポ】
エル・パーク仙台の市民活動スペースでは、防災まちづくりにおいて女性たちが日頃から地域で力を発揮できる環境づくりを進めるため、ミニイベントを開催しています。今回は町内会活動をテーマに課題やアイディアを持ち寄りました。
ゲストは中原振興会(宮城野区)婦人部副部長の小熊美加さんと、苗代沢町内会(宮城野区)会長の山口郁子さん。ともに地域版女性リーダー育成プログラム「決める・動く」の修了者です。
小熊さん、山口さんが工夫していること
情報部を作り、ホームページやX(旧Twitter)、公式LINEで情報発信している。30、40代に見てもらえている。役員同士もLINEを活用することで、「言った言わない」がなくなった。スマホが苦手な人向けにはスマホ講座を開いた(小熊さん)
衛生班を中心に子どもたちも巻き込んで、ごみ集積所をきれいに保つことを心がけている。仙台市から「五つ星集積所」に認定され、モチベーションもアップ(小熊さん)
防災訓練の参加者にカップ麺や缶詰などの非常食をプレゼントした。対象世帯の8割近くの安否確認ができた(山口さん)
町内会で久しぶりに子どもが生まれたので、会則を変えて家庭にお祝い金を贈った(山口さん)
おふたりの話題をきっかけに、参加者からも課題やアイディアが次々に挙がりました。町内会活動の醍醐味を語る人も。
町内会活動の面白さと難しさ
町内を歩いて顔を覚えてもらうと、活動が楽しくなった
大変なことも多いが、自分の住んでいるところがよくなる活動
「女性役員には相談しやすい」と言ってもらえる
(山口さんの祝い金の取り組みは)女性の視点が生きた例だと思う
新築の家が増えていて、若い人の取り込みが課題
出産や入学をきっかけに町内会や民生委員を知ってもらうことで若い人を取り込めるのでは
(小熊さんのスマホ講座の取り組みは)若い人にも活躍してもらえる
デジタル対応は外注すると高いので、町内でデジタルに強い人を見つけてやってもらおう
学校の防災授業に関わっている。町内会、SBL(仙台市地域防災リーダー)、学校の先生がつながる機会に
区役所から防災用品の備蓄品をもらえることがある。4月になったらすぐにお願いするのが鍵
自治会が個人にどこまで関わるかが難しい。プライバシーの観点から、新しく団地に入居した人がいても教えてもらえない。孤独死を防ぎたいのだが…
歩けない人がいるので回覧板をやめた。情報は個別にポスティングしたり、電話で伝えたりしている
仙台市のホームページで紹介されている「その手があったか!(町内会活動事例集)」は参考になる
情報交換はもちろん、お互いの活動をねぎらい、エンパワーメントし合う時間にもなりました。
エル・パーク仙台では今後も、女性と防災まちづくりの観点からのイベントを開催します。「こんなテーマで話したい」といったアイディアもお待ちしています。
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