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子どもにどう伝える?性のこと―お互いを尊重し合うセクシュアリティ教育とは―【イベントレポ】
性暴力被害者支援スキルアップ講座の公開講座として開催されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1647425196209-3XAFMEp0NF.jpg?width=1200)
講師はNPO法人ピルコン理事長の染矢明日香さん。ピルコンは、「誰もが自分らしく生き、性の健康と権利を実現できる社会」を目指して、正確な性の知識を伝え、オープンに語る場を提供しています。
染矢さんのお話から
子どもたちに伝えていること
日本ではまだまだタブー視されてしまう性教育。ピルコンでは、生殖のことだけでなく、人権教育を基盤にした人間関係を学ぶ包括的セクシュアリティ教育の普及に取り組んでいます。自分も相手も大切にするための”人権意識”を幼い頃から育てることが大切です。
子どもたちに伝えているのは、
人にはそれぞれ”心地よい”と思う境界線があり、『これはいいけど、これはイヤ』という線引きは、一人ひとり、相手によっても違う
自分のからだは自分のものであり、触る時は相手の確認を取る必要がある
嫌な時は、はっきり『NO』と言っていい など
・同意とコミュニケーション【同意ってなに?】
暴力を受けていい人はいない
ピルコンでは、恋人同士で起こる暴力「デートDV」についても伝えています。暴力は身体的な暴力だけではありません。
言葉の暴力…相手の傷つく言葉を言う、無視するなど
社会的暴力…遊んでいい友達を決める、スマホやメッセージをチェックするなど
経済的暴力…無理やりおごらせる、お金を返さないなど
性的暴力…性行為を強要する、避妊に協力しないなど
様々な暴力の形があるけれど、『暴力を受けていい人』はいません
健康な人間関係を築くためには、気持ちや考えを素直に言い合えることや、考えが違ったとしてもそれぞれの言い分を尊重できること、お互いを支え励まし合うことが大切です。たとえ好きな相手でも、相手の言いなりになる必要はありません。
動画「AMAZE」
ピルコンのホームページでは、性の疑問や人間関係を楽しく学べる性教育動画を公開しています。
性的なふれあいについて相手に確認する性的同意(セクシュアル・コンセント)や、SNSを使ったコミュニケーションで注意すべきことなど、子どもたちや若い人に知ってほしいことが動についても動画で学べます。
参加者の声
自分自身を大切にすることは、よりよい人間関係を築くことにつながる
気軽に自分の意見を伝えられる対等な関係性を作っていきたい
性のことをポジティブに伝えることが大切だと感じた
自分を信じて選択する力をつけ、いざという時に頼れる場所を若い人たちには見つけてほしい
お互いを尊重し合う関係を築いていくために、あなたが必要だと思うことはなんですか?