働く女性のpotluck meeting「目指せ! 定時退社」【イベントレポ】
会社の枠を超えて、働く女性同士が知恵や経験を持ち寄る「働く女性のpotluck meeting」。
今回は「目指せ! 定時退社」と題して、働き方改革をテーマに実施しました。
ゲストは、クラシタス株式会社の渡辺侑子さん。
住宅等のリフォームを行う会社で工事の品質管理を担当する部署に所属しながら、2023年より社内の働き方改革ワーキンググループへ参画。勤務時間の変更や会議のスリム化など、できることからスピード重視で取り組んでいます。渡辺さんは、企業の未来プロジェクト「仙台女性リーダー・トレーニング・プログラム」の修了者です。
渡辺さんが実践していること
学生時代は建築学科で学び、大阪・東京の企業で現場監督などを経験。コロナ禍を機にUターンし、今の会社に入って3年目
社員がいきいきと働ける会社にするため、働き方改革に取り組みたいと考えるように。一方で、人事でも管理職でもない自分が着手することはお門違いだと感じていた
「仙台女性リーダー・トレーニング・プログラム」の講師から「会社の課題解決には担当や役割にとらわれないで介入する勇気が必要。気づいたのになかったことにするのは一番ダメ」との言葉をもらい、自分が行動していいんだという確信が持てた
意識して取り組んだことは、”トップがよく意見を求める人”を味方につけること。話しやすい責任者にまずは相談すること。公の場(会議、委員会、ワーキンググループなど)で提議すること
実行しやすいことから行動に移した。会議が多かったので、時間や参加人数を絞ったり、オンラインを導入したりして整理した。ムダな会議資料もなくした
全社の勤務時間の提言から見直しも行った。2回あった休憩を1回とし、定時を切り上げたが残業時間は増えなかった。働き方改革とワークライフバランスの改善に着手できた
働き方改革の取り組みは始まったばかりだが、この数ヶ月の変化で離職を思いとどまったと話してくれた社員がいた。新たな課題も出てきているが、ひとつずつ向き合って対応していく
ゲストを交えたフリートークでは、それぞれが持ち寄った悩みに対して、経験やアイディアを出し合いました。
会議のスリム化と情報共有の両立
〈悩み〉
会議のスリム化を図りたいが、情報共有の不足が部下のモチベーション低下につながっているのではないかと感じ、会議を減らせない
〈経験やアイディア〉
15分程度の短い打合せを活用。会議室は使わず、業務の合間に事務机の端のスペースに集まって話す。小さなことでも顔を合わせて話すことでコミュニケーションが取りやすくなった
会議の目的に焦点をあて、その目的を達成するために会議は本当に必要かを問い直してみては? 例えば、報告が目的の会議は報告事項があるときだけの開催にして、定期開催をやめる、全員参加ではなく関係のあるメンバーだけ集める等。とりあえず参加するだけの会議は減らし、必要な会議を残した
IT化・ペーパーレス化への反対が根強い…
〈悩み〉
ベテラン社員などから「新しい方法でやりたくない、紙のままがいい」と言われてしまう
〈経験やアイディア〉
「その業務にかかる時間が何%減る」のように、数字で根拠をはっきりと示す
脱属人化が進むことで、自分の仕事がとられると捉える人もいる。IT化で削減できた業務時間をどんな仕事に充ててほしいのか、本人への期待をはっきり伝えることが必要
お客様にとってのペーパーレスのメリットを伝えたところ、納得してもらえた
参加者の声
効率化ばかりを強調してしまうと今までがんばってきた人の気持ちが置いていかれて、反発を招く。相手の「腑に落ちる」ことを大切にしたい
入社したばかりで職場の気になることを言えずにいたが、伝える勇気が出た
社内のことばかりだと視野が狭くなりがち。頭を柔らかくするいい機会になった
今回は、みんなの納得が得られる働き方改革をそれぞれが考える機会になりました。
いきいきと働きながら定時退社できる職場にするために、あなたができることは何ですか?
エル・ソーラ仙台では今後も、「働く」をテーマに女性同士がつながり、エンパワーメントできる講座やイベントを開催します。
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