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テーブルトークwith水野理事長「社会とわたし」【イベントレポ】
2022年3月に開催した「世界は私たちが変えられる展」。展示と4つのトークルームを通して『世界は私たちが変えられる』ことを発信しました。
トークルーム1では、当財団の水野紀子理事長とともに「日本の社会と女性」について学びを深め、自分たちが社会を変えていくために必要なことを考えました。
\申込受付中/
— 仙台市男女共同参画推進センター(エル・パーク仙台、エル・ソーラ仙台) (@lpark_lsola) February 22, 2022
『テーブルトークwith水野理事長 社会とわたし』
私たちが世界を変えていくための一歩を考えます。
*日時 3月19(土)15:30-16:30
※都合により時間が変更になりました
*定員30名
*詳細・申込はこちら:https://t.co/ryMtrZiKei#世界は私たちが変えられる pic.twitter.com/fT0QcxNp8m
水野紀子理事長は、白鷗大学法学部 教授/東北大学 名誉教授で、専門は民法・家族法。話題は江戸時代にさかのぼりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1649735038563-C4NTj3ELoZ.jpg?width=1200)
日本の社会と女性
近代化の流れ
江戸時代の女性は「イエ」の共同経営者として実権があり、当時の東アジア諸国と比較すると、女性の地位は高かったと言われている
近代化に伴い、人間が生きていくのに必要な「財」を企業が終身雇用として提供し、「ケア」を家庭で女性たちが担うようになった。そのことが、日本のジェンダー格差を広げてしまった
夫婦別姓
日本は長らく夫婦別姓の国だった。室町時代の日野富子・鎌倉時代の北条政子など
江戸時代の庶民は名字がなく、屋号を使用していた
明治時代に入り、課税・徴兵のために平民にも名字を持たせた
明治維新から30年後、明治民法制定より「夫婦同姓」に
女性たちの連帯
女性研究者が少ない時代
1978年に東京大学法学部を卒業し、研究者としてキャリアをスタートさせた水野理事長。男女雇用機会均等法施行前で女人禁制のゼミもあった時代に、指導教授の加藤一郎先生は、水野理事長を女性助手に採用し、結婚して子どもを持ちながら学者業を続けるべきだとアドバイスされた
女性研究者の数が圧倒的に少なく、「女性は」とくくられて語られることもあった。自分の不出来は後輩女性の迷惑になる…と重荷に感じていた
時が経ち、活躍する後輩女性が出てきたときはとてもうれしく、肩の荷が下りた心地がした
仕事を続けるうえで、シスターフッドが力になった。女性たちの連帯は社会を変える力になる!
参加者との意見交換
日本は高度経済成長期に性別役割分業の固定化が進んだことを知り、驚いた
夫婦別姓を含め、もっと自由でいいのではと感じる制度が多い
今の産休や育休の制度があるのも、先人の女性たちのおかげなのだと思った
「女性たちの連帯が社会を変える力になる」という言葉が印象的だった
市民の意思表明があるかないかで政治家が動くかどうかが変わってくる
社会を変えるために、私たち一人ひとりにできることは何だと思いますか?
テーブルトークwith水野理事長は、定期的に開催しています。
イベント情報はホームページをご覧ください。
トークルーム2「もっと心地よく、もっと快適に!~わたしのカラダとの向き合い方」の記事はこちら
#みんなで考える #ジェンダー不平等 #世界は私たちが変えられる #シスターフッド #夫婦別姓