【高速バス】仙台駅から片道1,000円以内で行ける街(2023年5月時点)
ちょっと遠出したい、でもお金はかけたくない。
休みはできたけれど、出かけるところに迷う。少し遠出したいけれど、あまり交通費をかけたくない。しかも最近の値上げラッシュで、今までの感覚が通用しないことも。
ということで、仙台駅から高速バスに乗り、片道1,000円以内で行ける街を紹介(※大人1人。回数券による割引は考慮しない)。仙台周辺にお住まいでお出かけ先を探している方、仙台を拠点にした東北旅行を計画している方などもどうぞ。
仙台駅から片道1,000円以内で行ける街・高速バス編
仙台より北のエリア
① 追波川運動公園(石巻市):1,000円
宮城県石巻市の旧河北町にあるバス停で、追波川は「おっぱがわ」と読む。東日本急行バスの「県庁市役所前(仙台)―とよま総合支所線」に乗り、およそ1時間5分で到着する。徒歩圏には、「全国道の駅グランプリ2022」で総合2位に選ばれた「道の駅上品の郷」や、大きな蔵造りの空間で食事や読書などを楽しめる「川の上・百俵館」などがある。
② 大和町バスターミナル(大和町):950円
黒川郡大和町の中心部、吉岡地区にあるバスターミナル。宮城交通の「加美・大衡―仙台線」に乗り、およそ40分で到着する。吉岡は奥州街道の宿場町として栄えた歴史を持ち、現在も古い町並みが面影を伝える。街歩きは、「吉岡宿本陣案内所」を基点に。
③ 大衡村役場前(大衡村):950円
大衡村は宮城県唯一の村で、同じく「加美・大衡―仙台線」の「大衡村役場前行き」に乗り、およそ50分で到着する(小野田支所前行きは停車しない)。見どころは巨大なレクリエーション施設「万葉クリエートパーク」や自然公園「昭和万葉の森」だが、バス停から歩くには少々距離があるので、ハイキング気分でどうぞ。
④千手寺町(大崎市):900円
宮城県北部の中心都市、大崎市古川の市街地にあるバス停。宮城交通の「古川ー仙台線」に乗り、およそ1時間で到着する。古川駅前まで乗っても良いのだが、このバス停は大崎市役所や「道の駅おおさき」に近く、ここで情報を集めてからの街歩きをおすすめしたい。なお、仙台駅前から古川へはJRバス東北も高速バスを運行しており、本数も多く便利だが、運賃は1,020円と今回の予算をオーバーしてしまう。
⑤ 石巻駅前(石巻市):850円
宮城交通の「石巻―仙台線」でおよそ1時間10分。(県民の方には)言わずとしれた宮城県第2の都市にして、全国有数の水産都市。漫画家の故・石ノ森章太郎ゆかりの地で、「石ノ森萬画館」などの見どころも多い。また、東日本大震災の津波被災地として、震災遺構が惨禍の記憶を今に伝えている。「仙台から高速バスでどこかへ」と考えた時、山形とともに真っ先に思いつくかもしれない。
仙台より西のエリア
① 山交ビル(山形市):1,000円
実は仙台市と境を接している山形市。両市は通勤通学で往来する人も多く、宮城交通と山交バスの「山形―仙台線」は全国でも有数の運行本数を誇る。乗車時間はおよそ1時間5分。終点の山形駅前の1つ手前だが、レトロモダンな街並みや懐かしい喫茶店が情趣をそそる七日町地区にはこちらが近い。ちなみに「山交ビル」自体もなかなかレトロ。
仙台より南のエリア
① 村田町役場前(村田町):880円
宮城県南部、蔵のある街並みで知られる村田町。宮城交通の「村田・蔵王・遠刈田―仙台線」は町役場の前に停車する。乗車時間はおよそ40分。コンパクトな市街地は役場で借りられるレンタサイクルで巡るのが丁度良さそう。近くにある「道の駅村田」も農産品などが人気だ。
② ファミリーマート丸森舘矢間店前(丸森町):800円
「何というバス停の名前か!」と思われるかもしれないが、本当にそういう名前なのだから仕方ない。福島県と境を接する丸森町にあり、東北アクセスの「丸森・角田・山元・仙台線」に乗るとおよそ1時間10分で到着する。養蚕や舟運で栄えた歴史を今に伝える「齋理屋敷」や、地場産品が充実している「丸森物産いちば八雄館」のある市街地までは徒歩30分。または徒歩20分の阿武隈急行線丸森駅で自転車を借りるという手もあるが、やっぱり少々遠い。路線を丸森町役場あたりまで延伸してほしいのが本音…。
③ 仙台空港(名取市・岩沼市):660円
これは「番外編」の目的地かもしれないが、高速道路を経由するバスで行けるお出かけスポットとして、忘れるわけには行かない。タケヤ交通の「仙台エアポートリムジン」に乗り、およそ40分で到着する。飛行機を見ながらボーッとするもよし、東北グルメやショッピングを楽しむもよし、空港のターミナルビルは地元民が行っても楽しいものである。
なお、仙台エアポートリムジンは運行日やダイヤを大幅に変更しているため、乗車前に必ずホームページをご確認いただきたい。
さあ、高速バスでミニトリップへ!
今回は、仙台駅前から出る高速バスで「片道1,000円以内」で訪れることができるエリアをいくつか紹介した。条件に当てはまる全てのバス停を網羅できていないことをご承知おき願いたい。なお本末転倒ながら、予算を1,000円よりも少し上げる(例えば1,500円)だけで、一気に選択肢が広がるのは言うまでも無い。
新型コロナ禍によるバスの利用低迷や、物価高騰の影響により、運賃は現在も値上がり傾向にある。お出かけの際はバス会社のホームページで最新の時刻と運賃を必ずご確認を!