千田の犬について ※人権なし
こんにちは。「無資格・無免許・3,000円」でノーライセンスの医者をしています。千田といいます。よろしくお願いします。
この記事では、2024年の初夏から妙にバズり続けている千田の犬について詳しくお伝えします。
犬のバックグラウンドについて知ることができる文章です。
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飼い始めた時期
2022年冬。12月頃だったように記憶している。25歳ごろから「犬を飼いたい」という漠然とした欲望の種が頭の中で根を張り、ついに3年越しに欲望を叶えることになる。これはあくまで可能性の話だが、過去にディカプリオが千田の夢の中に侵入して、ちっちゃい犬のぬいぐるみを置いて帰ったのかもしれない。まどろっこしい。LINEとかしてくれたらいいのに。
友達や家族など、周囲の人間は口を揃えて「まさか千田が犬を飼うとは ……」とひどく困惑している。
あろうことか千田が動物を、しかもよりにもよって犬を、さらには信じがたいことにチワワを可愛がる。意味不明の天変地異だろうな。まあ言っても客観的に見ればアラサーなのに肩まで髪が伸びているオジサンだからね。一般に、男性の髪の長さはつまり世間に反抗した時間を示す。そんな奴がとびきり可愛い小型犬を家に住まわせるのは、たしかに筋は通らない。どうやら「不条理」は必ずしも悲劇ではないようだ。もとより社会に反抗したいなら手首の血管を断ち切るのが最も合理的な選択だったはずである。冷笑や厭世の絡まった糸の結び目には小さな犬がいた。
かつては斜に構えた目の濁った少年だった僕の家に居るのは、スコセッシでも太宰でもなくチワワだった。
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話を "犬の飼い始め" に戻そう。犬を飼うためにはまずペット可の物件に住まないといけないが、一方で当時住む町に特に不満もないので、500mほど隣に引っ越した。マジであれダルかった。
当初は猫も検討したが、猫は居住空間の全てを "猫仕様" にする義務があることに怖気付き、やはり犬へ。「猫は喧嘩したら負けそう」「犬なら最悪勝てる」という観点からも犬が選ばれた。
人権について
なし。この場を借りて改めて明言する。こいつに人権は無い。
ときたま「かわいそう」「不謹慎」という言葉を貰うが、人権のある生物の自由を奪い飼育することこそ残酷である。
初期費用:7万円
保護犬なのでそれくらい。「保護犬」で好感度を上げようとするなと冗談混じりに叱責されたこともあるが、自分が犬を迎えるにあたり「保護犬であること」は重要だった。風呂トイレ別くらい重要。犬であることが大阪駅だとすれば、保護犬であることは新大阪駅である。
生まれてしまった命は無碍にできない。したがってペットショップで売買される犬猫も可愛がられるべきだ。しかし一方で、それらを愛玩するのは別に僕じゃなくていい。デイヴィッド・ベネターの妄言に僕は概ね賛成している。
なによりペットショップは高すぎる。たかだか犬に20万円も30万円も出すわけにはいかない。曰く麻生太郎のふざけた口が言うには老後のために2,000万円は蓄えがないとだめらしい。いきなり二桁万円も口座から逃せられないだろ。その点では保護犬はお金がかからない。安価であること。これもまた心斎橋くらい重要なのだ。
話をまとめよう。①行き場をなくした既存の命が、②タダ同然で誰かを待っている。これが僕が保護犬を選んだ理由だ。
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初期費用7万円の犬を迎え入れてからというもの、5桁以上のの金額を目にすると飛蚊症のように犬の尻尾がチラつくようになった。20万円のコートを手に取ると「1万円足したら3匹になるな」とか思うようになる。年収が700万円であれば、年間に100匹の小型犬を家に招くことが可能だ。
もし2,000万円もあったら、老後は286匹の犬と暮らしたい。小数点以下切り上げ。
犬種について
チワワ。血統書?みたいなものにそう書いてある。ただし、保健所やマイナンバーカードのような見慣れた書式ではないので、ことによっては全然嘘かもしれない。人権および信憑性なし。チワワとだけ書かれた紙切れを渡された可能性はいまだ否定できない。
iPhoneのカメラロールはときたま彼はポメラニアンだと主張してくる。口に出しては言わないだけで常日頃から「黒人」とか思ってるんだろうなと想像する。
名称 / 呼称の一覧
犬
ワンチャン
ワンボックスカー
𝓒𝓐𝓡
カートコバーン
わんころ餅
わんころ餅すけ
犬コロ助
コロ助
殺しのオリンピック
殺しのオリンピック(冬季)
犬っち
犬っち2(ツー)
など、多岐にわたる。
体重
およそ3kg。お米を買いに行くと「たしかに5kgは犬の倍くらいの重さだが、とはいえ2倍ではないな」と思う。運搬で身体が疲弊しているので、おそらくは声に出して言っている。
日本の結婚式では、親が生後すぐの我が子の重さの米俵を抱くという催しがある。そういう湿度の高い演出には従来苦手意識があったが、案外馬鹿にできないかもしれない。犬が死んだ後(いずれにしてもいつか死ぬ)に3kg のコメを抱いたら僕は情けないほど泣くのだろう。というかこれを書きながらちょっともう涙ぐんでいる。
3kgのお米を想像して欲しい。あんなのすぐに無くなる。「そうしなければ殺す」と脅されればギリギリ1日で食べられる程度の量だ。
その程度の重さしかない命が、いまもそこで寝ている。
鳴き声
日中はほとんど鳴かない。おやつを見せると「へっ」と声を漏らして喜ぶ程度。散歩中に他の犬を見かけても吠えはせず、寡黙を突き通して足早に逃げる。
夜はうるさい。なんかわかんないけど吠える。こんなに小さな身体で、どうしてこんなに大きな鳴き声が出せるのか不思議な気もするが、全長50cm, 重さ3kgの笛があったとして、夜中に轟音で吹かれたらうるさいのは当然かもしれない。
鼻
「ぷぴー」と鳴る。
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▼休憩です
書くことに疲れました。2,000字くらいありますからね。あなたも読むのに疲れたと思います。きょうはいったん終わりにしたいと思います。
まだ犬については書くべきことがあるので、次回予告を兼ねた自分用メモを残します。
いったん終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり
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