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【気づき】Vol.1124(2011年7月31日発行のブログより)
フィッシュストーリー。
2009年公開映画。
原作は伊坂幸太郎著『フィッシュストーリー』。
彗星が地球に接近し人類滅亡の危機に襲われる中、
ラスト10分で今までバラバラだった断片が、
これまた見事に⼀枚の絵になる因果応報物語。
まさに際の状態での人間の本質が露呈される。
出演するメンバーも「らしい」人に偏っている。
最初見ていたところ、今回はちょっと断片のスケールが小さいのが、
どうやって彗星の衝突と結び付くのだろう、 と不安に思った。
でも、最後に見事に断片が藝術的に繋がった時には、
「やられたな」
と快感に包み込まれた。
小さな日常の断片が宇宙レベルに繋がった。
自分が成し遂げられなかったこと、
欠けていたことを子どもにやらせたがる理由って、
遺伝子レベルにあるんだね。
続けてもう⼀度観たくなる映画っていいよね。
続けてもう⼀度読み直したくなる本なんて、 滅多にないのと同様に、
続けてもう⼀度見直したくなる映画も少ない。
最近では脱獄映画の『パピヨン』くらいだったかな。
ラスト10分の藝術を観た後は、
もう⼀度最初に何も分かっていなかった時の浅い理解を、
確認するために2回⽬って絶対必要なんだよね。
何気ないシーンに、とてつもないこだわりが含められている。
いったいこのこだわりは、何人の人たちが気づいているのだろう・・・
そんな楽しみが映画のいいところ。
仮に見間違えたとしても、それはそれで正解なんだ。
見間違いができる人生が最高の人生だ。
追伸.
見間違い、読み間違いほど楽しい人生はない。
...千田琢哉(2011年7月31日発行の次代創造館ブログより)
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