
【気づき】Vol.0959(2011年2月20日発行のブログより)
口論。
⼝論をしたことがあるだろうか。
⼝論をしている場に出くわしたことがあるだろうか。
記憶を遡ってみてほしい。
たいていは、⼝論で勝った側の人間が後に不幸になっていないだろうか。
つまり、⼝論で勝ったように見えた側と、負けたように見えた側では、
数年後のポジションが逆転していることに気づかされるはずだ。
世の中はディベート術なるものを鍛えようと、勉強している人までいる。
ディベート術そのものは知らないより知っていたほうがいいだろう。
何ごとも経験だから。
しかし、ディベート術に⻑ければ⻑けるほどに、
実際の行動力が鈍っていってしまう。
机上の空論で勝ち誇っても、
世間で実際に評価されるのは「やったこと」だけだからだ。
つまり、机上の空論の段階で勝ち誇ってしまったら、
そこでヘトヘトになってしまうから、
行動に移すエネルギーがもう残されていないのだ。
反対に、机上の空論で打ち負かされた側はどうだろうか。
弁が立たない分、エネルギーを⾏動に移すことができる。
もちろん、紙⼀重で犯罪に発展しかねないこともあるだろう。
周囲のアドバイザーやメンターがいるか否かの差になってくる。
いずれにせよ、⼝論は負けた側が最後に勝つことが多い。
10年後には社会的ポジションも年収も逆転している。
ディベートの勉強をするな、といっているのではない。
ディベートの勉強は必要だけれども、
それはあくまでも護身術程度に考えておくことだ。
護身術そのものを生活の中心にするほど見苦しいことはない。
⼝論に強いのはたいてい女性だ。
もしくは女性っぽいヒステリックな男性だ。
日本での⼝論は、たいてい論理的な側ではなく⽀離滅裂な側が勝つ。
「嫌いなものは嫌いなの!」と叫ぶほうが勝つ。
因縁を付けてくるほうが勝つ。
でもそんなのは、間もなく見捨てられるし、
恨みを買って復讐されると相場は決まっている。
では、論理的に攻め込んで⼝論に勝ったらいいのか。
そんなことはない。
まったく同じ結果が待っているだけだ。
追伸.
実績のない人ほど、⼝論が強い。
そして、⼝論に強い人の最期は悲惨な場合が多い。
「キジも鳴かずば撃たれまい」
というのは人生の多くのシーンで当てはまる。
...千田琢哉(2011年2月20日発行の次代創造館ブログより)
↓千田琢哉のコンテンツ↓
🔷千田琢哉レポート
文筆家・千田琢哉が書き下ろしたコトバを毎月PDFファイルでお届けします。

🔷真夜中の雑談~千田琢哉に訊いてきました~
文筆家・千田琢哉があなたから頂いたお悩みに直接答える
音声ダウンロードサービスです。毎月1日と15日発売!
“毎月1回の飲み代を、毎月2回の勉強代に”

🔷千田琢哉公式チャンネル
「3分の囁き」千田琢哉の独り語りをYouTubeでお楽しみ下さい。