【盾と矛】Vol.0721(2010年8月10日発行のブログより)
「すいません」
不思議なことに、
「すいません」
という⾔葉が⽇本⼈は⼤好きだ。
何か⾃分に⾮があるときに、「すいません」と⾔う。
これは、いい。
ところが、「すいません」を連発する⼈に本質的な⼈格者が皆無だと
ある⽇私は気づいた。
「ありがとう」を連発する⼈と決定的に違うのだ。
「すいません」が0であれ︕
と⾔っているのではない。
「すいません」という場⾯は
⼈⽣においてなるべく少なくするに越したことがないと⾔っているのだ。
いつまで経っても「すいません」ばかりを⾔っている⼈⽣では、
卑屈な顔になってしまう。
やはり、「すいません」と1回⼝に出したら、
⾔動を確実に改めるように全⼒を尽くすべきだろう。
「すいません」と⼝にしたのであれば、
責任を持って本来はサービス料を無料にすべきだ。
そんなことを主張したら、卑屈な⼈間に限って逆ギレするはずだ。
上っ面だけ謝ったふりをしながら、⼼では謝ってはいないからである。
要は⼈をバカにしているということなのだ。
だから「すいません」といった安っぽい⾔葉で許しを請うのである。
「すいません」は⼝に出した後こそが
真価の問われる重い⾔葉であることを憶えておきたい。
...千田琢哉(2010年8月10日発行の次代創造館ブログより)
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