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【気づき】Vol.1197(2011年10月12日発行のブログより)
メッセージ。
「最後に読者へのメッセージをお願いします」
「最後に視聴者の方たちへメッセージをお願いします」
ごく当たり前に交わされる言葉だろう。
模範解答極まりない。
もし成長していきたいならこんなこと言ってはいけない。
最近複数の取材を受けるようになってあることに気づかされた。
別れた後、
「気持ちよかったな」
「プロだな」
と感じる人は3人に1人くらい。
否、5人に1人くらいかな。
取材というのは、卑しくも自分からお願いしてやってくるわけだから、
相手に気を遣うのは当然だよね。
中にはタダで当たり前といった顔している人もいる。
たいていタダで当たり前と思っている人は、
会社の看板に思い切り寄りかかっている。
僕が回答した内容に粘着質に理由を聞いてくる。
理由や根拠なんてどんなに食い下がって質問したってわからない。
わかるヤツには⼀瞬でわかる。
それが真実だ。
「読者目線で基本的な質問からさせていただきますが・・・」
ってごまかしてはいけない。
読者のせいにするんじゃなくて、
ハッキリ自分が勉強不⾜だから教えてくださいと、
プライドが邪魔して言えない。
依存するヤツはダメ。
依存する人がやらかしている質問が、
冒頭の自分たちのお客様に対するメッセージを求めてくることなんだ。
これは露骨に嫌な顔される。
露骨に嫌な顔をされるのは、相手が我慢をしてくれているからだ。
内心は、
「こいつアホか」
ってチャンスを失っている。
メッセージなんていちいち言わせるものじゃなくて、
読者やリスナーたちが勝手に自分で感じ取るものだ。
それ以外何ものでもない。
映画の俳優や女優相手に、
「⼀番の見所はどこですか?」
ってインタビューした記者がブチ切れられてしまうシーンはよくある。
それは記者が悪い。
会社の看板にもたれかかっている奴隷であることに気づくことだ。
会社の看板がなければ、
取材なんてとてもできないことに心から気づくことだ。
「最後にメッセージをひと言でお願いします」
というインタビュアーは、
いつまで経ってもうだつが上がらない理由にそろそろ気づこう。
そんなの読者は自分で気づくものだし、
一人ひとり歩んでいる人生が違うから十人十色だよ。
まとめたかったら、自分でまとめよう。
追伸.
最近気づいたのは、取材にお金を払う人のほうが、
謙虚でいい質問して時間どおりに帰っていくこと。
会社の看板にもたれかかってタダで当たり前って顔している人は、
質問が的を射ず時間をダラダラ延長して帰っていくこと。
写真を送ってくださいってお願いしてきて、
即日送ってあげたのにお礼もない。
これはこれで、スゴイよね。
...千田琢哉(2011年10月12日発行の次代創造館ブログより)
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