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【気づき】Vol.1071(2011年6月8日発行のブログより)

ROI。

投資⽤語の初歩にROIというのがある。

おいおい、

「今度はついに投資まで始めたのかよ」

と早合点しないでもらいたい。

ROIというのは広義にひと言でいってしまえば、

⾒返り

のことである。

コストパフォーマンスというのかな。

たとえば、1万円払って3万円分の幸せを味わうことができれば、
見返りが大きかったということになる。

1万円払ったのに5000円分の幸せしか味わえなければ、
見返りが小さかったということだ。

企業経営で最高のROIを叩きだすのは何だろうか。

仕入れのセンスだろうか。

マーケティングセンスだろうか。

セールスフォースだろうか。

店舗づくりだろうか。

立地だろうか。

もちろんそれらは大切なパーツではあるが、本質ではない。

最高のROIは人材育成である。

人材育成には時間とお金がかかる。

嫌というほどかかる。

でも、人材育成に注力して花開いた会社は強い。

とてつもなく強い。

頭がよくなった人材は、頭をよくしてくれたきっかけをつくってくれた、
環境を用意してくれた会社に対して感謝するようになる。

その結束力は半端ではない。

優秀になり過ぎて起業して成功したとしても、
優秀であればあるほどにその恩を忘れることはない。

お子様の優秀の定義は知識の記憶力だったが、
大人の優秀の定義は感謝の記憶力だ。

優秀で継続的な成功者たちは揃いも揃って、
感謝の記憶力がとてつもなく強い。

呆れかえるほどに強い。

会社経営だけではない。

我々個人もまったく同じだ。

自分の教育に投資するのが最高の見返りを⽣み出す。

こんなことは夢を実現している人たちであれば、全員知っていることだ。

財務分析を勉強すると面白い。

加減乗除ですべて理解できるから、
暇なときに最もやさしい本でもパラパラと開いてみるといい。

すべて人間の成長のヒントになる。

あなたは見かけのROIにとらわれていないだろうか。

コツコツと継続したものが最高のROIを⽣み出してくれる。

しかも、継続的に。

追伸.

財務の勉強をして、日常の仕事や今日のデートに結び付けよう。

 ...千田琢哉(2011年6月8日発行の次代創造館ブログより)

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