【気づき】Vol.0865(2010年12月1日発行のブログより)
yahooニュース。
知識階級の有名人のみならず、
僕の周囲の専門家でも新聞購読離れが際立ってきた。
ここで驚くべき告白をしよう。
僕は2001年からいっさいの新聞購読をしていない。
テレビのニュースと内容はまったく同じのみならず、
重要なことは周囲が勝手に教えてくれる環境だったから、
必要なかったのだろう。
当時は、「新聞購読していない」などと言うと、
ちょっと頭がおかしい人だと思われていた。
でも、これと似たようなことは学生時代にも経験している。
周囲が、「これくらい常識でしょう」と言っているものを
ついに今日までやらなかったことがある。
それが、英語のアルファベットの筆記体がまったく書けないということだ。
中学1年生の夏休みの宿題をサボったからだ。
困ったらやればいいと思っていたし、
すべての学校も必要性を感じたら行けばいいと思っていた。
でも、不思議なことに今日まで困ったことはただの⼀度もない。
むしろ、ブロック体で大きく濃く書く癖があるので、
「読みやすくていい」と褒められるくらいだ。
実は新聞もそうなのだ。
今、僕の情報源はヒト・モノ・インターネットだ。
その中で活躍してくれているのが、 yahooニュースである。
こればかりは現時点においてgoogleに圧勝だと思う。
巻頭ページから言ってそのセンスがまったく違う。
見出しがわずか数センチ、15⽂字以内に圧縮されているのがいい。
これはもう、⼀流のキャッチコピーである。
本を書いていれば全員わかることだが、
分厚くて長い文章を書くのは簡単だ。
だらだらと自分の思考過程を垂れ流していくだけだからだ。
専門家にはこれが多い。
薄くてキャッチコピーだらけの本を書くのは難しい。
究極の才能の塊は⼦ども向けの絵本である。
世界的に有名な⼦ども向けの絵本の著者のプロフィールを見ると、
驚愕するほど天才肌が多いのに驚かされるはずだ。
だから、文字数が少なくて薄い本は間違いなく奥が深い。
これは所得にも顕れている。
キャッチコピーを考えるプロフェッショナル集団、広告代理店の多くは、
銀座や港区に本社を置いている。
書籍メーカーである出版社の多くは、文京区に密集している。
銀座や港区は土地がとてつもなく高く、
文京区はそれに比較すると格段に安いからだ。
これはそのまま会社の財力の差であり、
そこで働く人たちの所得の結果なのだ。
yahooニュースはタイトルを1秒で判別し、
読む価値があると直感したものをクリックする。
そこでまた世界中の様々な関連ニュースで情報を深めることができる。
新聞よりも遥かに速い。
電子書籍どころか新聞こそがまさにこれから淘汰の時代なのだ。
新聞の広告料金も大暴落し、業界も大きく変わるのは間違いないだろう。
yahooニュースは非常に助かる貴重な存在の⼀角を占めている。
これからも進化し続けて驚かせて欲しい。
追伸.
キャッチコピーといえば、糸井重里さんを思い出します。
先日、南青山でお客さんとカフェの帰りに歩道を歩いていた。
そしたら、お洒落な犬の散歩をしていた人が・・・
お客さんと思わずその話題で盛り上がりました。
追伸の追伸.
ニュースといえば、昨日、『週刊SPA』の取材を書斎で受けた。
当初60分間の予定が盛り上がって90分に延長された。
「スーツ姿になっておいてください」
と25歳の⼥性編集者Kさんに念押しされて、
上半⾝の写真も撮影してもらいましたよっ、 と。
グラビアではないのでご安心を。
...千田琢哉(2010年12月1日発行の次代創造館ブログより)
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