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【我が師】Vol.0621(2009年12月28日発行のブログより)

『怒りの葡萄』

舞台は世界⼤恐慌のアメリカである。

この作品は1962年にノーベル賞を受けた
天才・スタインベックによるものであることはあまりにも有名だ。

⾃然界をも巻き込んだスケールの⼤きな資本主義の⽭盾を
ダイナミックに表現している。

ダイナミックでありながらも、話のスコープは家族の絆である。

しかも具体的でありありとイメージできるように描写されている。

何度も繰り返し観ているうちにこの作品のタイトルは
『怒りの葡萄』以外はありえないな、と唸らされる。

最後に初⽼の⺟が語ったセリフが脳裏に焼きつく。

「常に痛い⽬にあう⼈間は打たれ強くなる。
⾦持ちの家は⼦供が不甲斐ないと絶えるが、
庶⺠は雑草のようにしぶとく誰も根絶やしにはできやしないよ。
あたしたちも永遠に続くよ、なんせ庶⺠だからね」

...千田琢哉(2009年12月28日発行の次代創造館ブログより)

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