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【盾と矛】Vol.0698(2010年3月23日発行のブログより)

礼⾦

不動産を借りる際に敷⾦・礼⾦というのがある。

戦後間もない頃、住む場所に困った時代ならともかく
これからの時代には合わない。
住む場所に困るどころか住む場所が溢れかえっており、
空室マンションやアパートで⼀杯だ。

礼⾦とは

「住む場所を提供してくれてありがとう」

とまだみんなが貧しかった時代に感謝を表すために包んだお⾦が
始まりだった。

⽴場が弱かったほうが強かったほうに媚びた⾏為だったのだ。

これにすべての不動産業が上⼿く乗っかっただけの話だ。

明らかにこの時代に⽴場は逆転している。

「住んでいただいてありがとうございます」

であってむしろ貸す側が礼⾦を⽀払わなければおかしい。

このいびつな仕組みは必ず淘汰されるだろう。

資本主義のもとではともかく、
本質的に⼟地は特定の個⼈が所有できないものだ。

不労所得とか⼦や孫に遺す、というのは必ずしっぺ返しが来る。

最近はそれに気づいて礼⾦0円にするところも増えてきた。

借りる側も

「礼⾦は⽭盾しているので⽀払いません」

と主張する⼈も急増中だ。

どんどん主張すべきである。

敷⾦も要注意である。

しかるべき鑑定⼠に⾒積もりを作成してもらい、
上⼿にぼったくられないようにするだけでかなりの額が戻ってくることを
知っておいた⽅がいい。

相⼿の無知を利⽤したビジネスは
これからあぶり出されて徹底的に軽蔑されるだろう。

どうしても楽してお⾦が欲しいというのなら、
礼⾦といった⽇本語は間違っているから正しい⽇本語を考えたほうがいい。

...千田琢哉(2010年3月23日発行の次代創造館ブログより)

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