【気づき】Vol.0858(2010年11月25日発行のブログより)
千賀一生著『タオ・コード』。
83歳のクライアントから紹介された本だ。
副題は、〜老子の暗号が語り出す〜となっている。
映画『ダ・ヴィンチ・コード』のように⾯⽩い。
老子とは言うまでもなく古代中国の哲学者だ。
もちろん、『老子』はたった一人で書かれたわけではない。
⽂字どおり教科書には決して書いていない、まったく新しい解釈だ。
老子は紀元前の人だからとっくにこの世にはいない。
にもかかわらず、解釈の仕方によっては、
すでに宇宙のからくりを洞察しているというのだ。
まさにミクロとマクロの⼀体化である。
ミクロとは我々人間の体の構造。
我々人間の体の構造でもっとも大切なものは、言うまでもなく生殖器だ。
すべての生物にとって繁殖というのは最重要だ。
でもこれは宇宙の模倣だというのだ。
雌がブラックホールで雄は吸い込まれる存在。
雌は包み込む存在で雄は包み込まれる存在。
我々人間は、自分で考えて自分で何かを作っているような気になっている。
しかし、答えはすでに大自然の中にあるというのだ。
宇宙の法則に則って生きることが大切だという。
それは、怪しいことではない。
実は原子レベルと宇宙レベルはまったく同じ構造なのだ。
どちらが上でどちらが下というのではない。
まったく同じものなのだ。
同じものだから、同じように生きろということだ。
「迷ったときには、自分の良心に従え」
というのは、
「迷ったときには、自然の流れに従え」
ということであり、
「迷ったときには、宇宙と⼀体化しろ」
ということなのだ。
そういえば、空海も道元も宇宙を洞察していたという。
宮沢賢治も宇宙と自然科学の話が多い。
それらは、人類が証明してからわかるのではない。
それはとても傲慢な論理だ。
すでに人類が生まれる前から存在していたものを、
遅ればせながら人類が証明した気になっているに過ぎない。
DISCOVER(発見する)とは、
COVER(覆われているもの)をDIS(剥がす)ということだ。
つまり、すでに何億年、何⼗億年前に存在していた事実を、
剥がしていくことが人間のやっていることだ。
人間がゼロから創り上げたものは⼀つもない。
そう考えると、少し謙虚にならないだろうか。
追伸.
やっぱり、真実は常にシンプルなのですね。
...千田琢哉(2010年11月25日発行の次代創造館ブログより)
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