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【気づき】Vol.0908(2011年1月7日発行のブログより)

コピ・ルワク。

現在世界⼀高いコーヒー。

コピ・ルワク。

大好きでかれこれ5回は観賞した2007年のアメリカ映画

『最高の人生の見つけ方』

であのジャック・ニコルソンが大富豪役で愛飲していたコーヒー。

人の背中にわが⾝を潜めて噂話をする傍観者としてではなく、
当事者としての人生を送るために今年最初の挑戦をしてきた。

場所は東京ミッドタウンのリッツ・カールトンで、
ウォーキングの途中に立ち寄った。

ご存知のようにコピとはコーヒー、
ルワクとは絶滅寸前の小動物であるジャコウネコを意味する。

ひと言で言ってしまえば、
ジャコウネコのうん○の中にトウモロコシのように消化されずに残った、
豆だけを挽いてつくった特別コーヒーだ。

聞くところによるとジャコウネコは、
極上コーヒーチェリーが大好物だとのこと。

そのジャコウネコが飲み込んだコーヒーチェリーの種が消化されずに、
排泄されたものだけがこのコーヒーの豆である。

わずか1杯で5,500円の理由は・・・

絶滅⼨前の超希少価値のあるジャコウネコは、
コーヒーチェリーの中でも選りすぐりの実しか食べない。

お尻の臭腺から神秘的な⾹りを放つことで知られる
ジャコウネコであればこそ、その伝説はより信憑性を高める。

更にその希少価値ある小動物の排泄物を探し回って、
その中から消化できなかった豆だけを取り出すための、
気の遠くなるような⼿間。

分厚い絨毯に膝をつけながらコーヒーをテーブルに置いてくれるや否や、
まず初めに上質な紙で仕上げられた⼆つ折りの保証書をもらった。

そこにはNo.0546と刻まれている。

僕がこのラウンジで546番目のコピ・ルワクを注文したことを
意味するのだろうか。

ウェッジウッドに気持ち少なめに注がれたコーヒーは、
こうしたホテルでよく注⽂する⼀般のコーヒーと比べて、
格別美味しいわけではない。

さすがにミルクも砂糖も入れずにブラックで味わった。

ざっと一口500円くらいかな・・・

むしろ、
味がやや薄目でほんの微かにシナモンの香りがしたような気がする。

⼀度このブログに取り上げてみたい、
ただそれだけのためにリッツ・カールトン45Fで1時間強過ごした。

ピアノの演奏やおもてなしの心はさすがに極上。

リッツ・カールトンの場合は、装飾品がとても素敵。

すべてがイギリスの貴族の豪邸をイメージしてある。

⼀度あなたの目で直に確かめてみると、
日々の仕事にきっと活かせると思う。

否、人生において活かせると思う。

追伸.

マネージャーさんの気遣いは天下一品でした。

鳥肌が立つような繊細な気配りと、 ウィットに富んだほんの⼀瞬の会話。

ちょっとした午後ティータイムの計12,430円は、
研修費としてまったく気になりませんでした。

またお邪魔します。

...千田琢哉(2011年1月7日発行の次代創造館ブログより)

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