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【気づき】Vol.0897(2010年12月29日発行のブログより)
チャンスを掴めない人。
今日はもったいない人の話。
努力がズレているというのかな。
少し前に都内のアラサー女性で脱サラ独立準備中の人と話をした。
なるほど、日々セミナーや異業種交流会で⼀⽣懸命なのはわかる。
聞くところによると連日スケジュールがビッシリだ。
あの手この手を使ってアプローチしてくるくらいだから、
それなりの熱意があるのは間違いない。
とんでもない数の名刺交換をしており、
友⼈知⼈が多いという割には成果が出ていない。
量をこなしているのに成果が出ないほど辛いことはない。
その理由は⼀瞬でわかった。
まず、僕と会うことになっているのに本を1冊も読んでいない。
これは致命的だ。
僕に失礼だという低次元なマナーのお話ではない。
「何の偏見も持たないように」
「まっすぐな目線で話せるように」
という人がいるのだけれども、 もちろんすべて嘘だ。
正直に、
「時間とお金をケチりました」
と告白してくれるほうがまだ好感を持つことができる。
続けて、
「おススメの本はありますか?」
と聞いてきたので教えてあげると、
最新のiPhoneでサッと検索しておきながら、
「これですね!後から注文しておきます」
と言った。
これで文字どおりゲームオーバーである。
感性の問題だ。
ここで、
「後から」
と言ってしまって目の前で注文しないのは痛い。
百歩譲って嘘でもいいから注文したふりをして、
後からキャンセルしなくてはならない。
せっかくの敗者復活戦のチャンスに、永久追放されたようなものだ。
若くしてチャンスを掴んでいく人というのは、
こうしたやり取りの違いの積み重ねの結果なのだ。
高々1500円の投資をケチったために、
1000万円や1億円のきっかけを逃していくことになるかもしれない。
しかも自分の時間とお金をケチる人は、
相手の時間とお金にはたかりたい放題である。
話が的を射ずに、延々と無駄話が続けられる。
長時間話しているのは質問内容が決まっておらず、
単に不安にダラダラと付き合って欲しいからに過ぎない。
恐らく同じような言動を周囲にまき散らしているから、
時間とともに周囲から人が去っていく。
残ったのは膨大な数の顔と名前が⼀致しない名刺の束ばかりだ。
好きでもない限り誰も言ってくれない。
これが学生と社会人の違いだ。
追伸.
チャンスを逃さないためにも、読書で気づいていくことがたいせつだね。
20代のうちは自ら読書で気づいていく姿勢がないと、
とんでもない時間の浪費になってしまう。
否、30代以降もずっとそうだろう。
その人の読書量と年収や精神的豊かさは⽐例している。
...千田琢哉(2010年12月29日発行の次代創造館ブログより)
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