【気づき】Vol.0868(2010年12月4日発行のブログより)
郵便局。
僕の住んでいるマンションの近くには、大きな郵便局がある。
そこでよく局員が怒鳴られているのを目にする。
昼休みなどに大量のお客様が行列を作っているのに、
窓口をフル回転させずに、のんびり自分個⼈の雑用を、
平気でお客様が見える場所で処理している。
あるいは、
酷いのになると植⽊鉢に水をやっている管理職のオッサンもいる。
ここまでくると、僕は怒りを通り越して笑ってしまう。
可哀想だな・・・子どもはもっと酷いんだろうな、と同情してしまう。
下手に出ると、教えてやらんかな、という姿勢で接してくる局員もいる。
つい先日もこんなことがあった。
「お前ら、客が汗かいて並んでいるのに、呑気に半袖で関係ない自分の雑用やってる奴がいるってのはどーゆーことだ!」
と怒鳴ったサラリーマンがいた。
お客様たちは全員、
「そのとおり」
といった表情で笑っていた。
きっと、自分が怒鳴りたかったに違いない。
「怒鳴らなくてよかった」
とホッとした人たちも多かったに違いない。
僕にとって、局員たちの反応は意外だった。
まるで、全員、怒られた小学生のような表情で
そそくさと素直に従ったのだ。
これは素直というか、何かがズレているような気がしてならなかった。
僕が公務員から何か理不尽なことをされたり、
明らかにそれはないでしょう・・・という扱いを受けた際には、
必ず24時間以内に実名で最高責任者に対して直訴するようにしている。
1週間以内に返事がなければ、再度実名で、
「世論」を打ち出しながら追加で意思表明する。
するとたいていは即日何らかの返事がある。
だから、大阪でよく活用していた郵便局や役所のサービスはよかった。
東京に転送手続きをする際には、
「え!?東京に行かれるのですか?それは寂しくなりますね」
と嬉しそうに厭味を言われたくらいだ。
僕が郵便局に行くと、
局員たちの背筋がピンと伸びて緊張が張り詰めていたのだ。
局長が自宅に謝りに来たのも、⼀度や⼆度ではない。
もう、公務員ではないのだから、
子どもから大人になって欲しいだけなのだけれども。
僕は知識が足りないことに対しては腹が立たない。
でも、幼稚園の砂場で学習したことを守れない人たちを養うのは・・・
追伸.
怒鳴るのはカッコ悪いけど、 共感できるときもあるんだね。
追伸の追伸.
本当の民営化というのは、土地も建物もすべて国民のものだから、
すべて清算してからスタートするということなんだよね。
...千田琢哉(2010年12月4日発行の次代創造館ブログより)
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