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【気づき】Vol.0980(2011年3月10日発行のブログより)

ウォーターボーイズ。

知る人ぞ知る2001年公開の映画。

色鮮やかで爽やかな宣伝が印象的だった。

僕にとって2001年といえば、
転職他いろんなことが⼀度に重なった時期でもあり、
また、この軽そうで軟派系の映画にあまり気乗りしなかったせいもあって、ずっと観ていなかった。

だからといって、生涯において必ず⼀度は観ておきたい映画、
そんな映画が誰でもひとつくらいはあるだろう。

僕にとってこの映画がそれだ。

主演の妻夫木聡さんの映画で最初に観たのは、
世紀末の『北⽃の拳』の世界を彷彿させる、

『ドラゴンヘッド』だった。

むちゃくちゃ面白かった。

偶然ホテルの部屋で放送されていたものだった。

それ以来、ますます、『ウォーターボーイズ』を観なくてはならない、
と感じるようになった。

で、実際に観てみた感想。

突っ込みどころ満載で⽭盾だらけなんだけど、
そんなのどうでもよくなるくらいにテンポよく進んでいく、
痛快な青春映画だ。

本当に観てよかった。

清々しい心の晴れる青春映画だった。

本番1ヶ月前のシンクロナイズドスイミングの修行がいい。

カンフー映画のジャッキーチェンの修行シーンとかぶる。

「いったい、こんなことして何になるんだ?」というトレーニング。

なぜかそれが猛烈なスキルアップにつながっていく・・・

小学校の頃、ジャッキーチェンにハマったときも、
修行シーンが大好きだった。

修行シーンが本番シーンよりも好きなくらいだった。

ボコボコのヨレヨレ、ドロドロのグチャグチャになりながら、
それを乗り越えると強くなれる。

「こんなことして、いったい何になるんですか?」

と生徒が師匠に聞くと、

「イヤならさっさとやめてしまえ」

と突き放されるんだ。

あまりに単純な青春のストーリーなんだけど、
これを冷めた目で観るようになってしまっては、
青春時代はもう終わった証拠なんじゃないかな。

映画を映画としてそのまま楽しむ。

精神を若く保つために必須なことだ。

『青春デンデケデケデケ』

とともに繰り返し味わい続けたい青春映画。

「昔はよかった」

と浸るんじゃなくて、

毎回感じるものが違っていくのが真の青春映画なんだ。

追伸.

埼⽟県の名⾨・川越高校の実話をベースにしてあるんだね。

進学校の生徒が勉強以外の何かに打ち込む姿はセクシーですね。

追伸の追伸.

予告編でベンチャーズが流れた。

さあ、『青春デンデケデケデケ』をまた観なくては。

追伸の追伸の追伸.

今⽇、久しぶりの人からメールがあった。

「おいしい人生送ってますねぇ〜」

と書いてありました。

僕はすぐに返事をしました。

「いいえ。むっっっっっっっっっっっっっっっちゃくちゃおいしい人生送ってます」

...千田琢哉(2011年3月10日発行の次代創造館ブログより)

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