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【気づき】Vol.1195(2011年10月10日発行のブログより)
嫌がっていることを聞く人。
嫌がっていることを執拗に聞きたがる人がいる。
僕の経験では大企業の中間管理職や、
コンプレックスの強いオーナー社長が多かった。
人の嫌がることを聞いてくる人というのは、
本来自分より格下であるべき相手が自分より上だと察知した瞬間、
自分のフィールドに持ち込んで勝とうとするんだね。
つまり心の中では負けを認めているわけだ。
コンサルタント時代にとにかくよく聞かれたのは、年齢だった。
コンサルタントやコンサル出⾝者の著者には年齢不詳が多い。
それだけコンサルタントの多くが年齢だけでは舐められてしまうからだね。
コンサルティング業界は⼀般に、旧来の日本の⼤企業より20年若い。
20代後半にはすでに管理職の雰囲気を醸し出していて、
30代には個人事業主でもやっていけるような存在になっていないと、
外に放り出される。
40代ではもう大企業の60代のようなもの。
⼀緒に仕事している相手が最低⼀回り、
たいてい⼆回り年上だから⽼け込んでいくのかもね。
コンサルじゃなくてもやっぱり年齢ってみんな気になるんだよ。
オヤジなんか落ち着かなくてソワソワしちゃう。
これはある出版社の編集者から教えてもらったんだけど、
グーグルの検索エンジンに、
「千田琢哉」
って打ち込むと、
「千田琢哉 年齢」が⼀番上にくる。
つまり千田琢哉の年齢を知りたい人が⼀番多いということ。
別の編集者からは、
「戦略的に成功していますね。
私の周囲でも千田さんの年齢はいったいいくつなんだって、
すごい噂になっていますよ」
って教えてもらった(笑)
あ、⼀応言っておくと僕の場合は年齢聞かれるのは嫌じゃないし、
会った人には全員平気で伝えているよ。
クライアントなんてもちろん全員知っているし。
ただ、世の中には年齢やプロフィールで相手を目利きして、
それによって態度を変える人がとても多い。
その人たちはプロじゃない。
プロは年齢やプロフィールで人を判断しない。
30歳を超えたらハッキリ年齢は無関係だと断言できる。
30歳前半なんてできる人はもう抜群にできる。
40代50代でも、
「いったい今まで何してきたの?」
っていう人は本当に多い。
逆に20代でも、
「うわっ、20代のうちからこれではこれから悲惨だな」
っていう人だってもちろんいる。
年齢は本当に関係ない。
プロフィールも同様で大企業やブランド企業からの転職者は、
中小企業出⾝のハズレよりハズレの人は多い。
そういう人に限って、プライドだけは富士山より高いんだけどね。
よく中小企業で監査役とか顧問として、
地元の銀行を定年になった人を据えていたんだけど、不思議でたまらない。
仕事ができない上に不遜だから従業員に嫌われて、
組織に問題を多発させる人が多かったからだ。
いずれにせよ、プロじゃなくて不安な人は他人の欠点を1つ見つけて、
その1つでは勝とうとして一生懸命になってしまうんだね。
他人が嫌がっていることを聞く人は、
ひたすら自分の不安を消すためだけに聞いている臆病者だ。
追伸.
自分が嫌なことを質問されたら、
「その質問大嫌いなのでパスします」
とキッパリ断っていい。
御手洗いに行くふりをして帰ったっていいよ。
人生の主人公はいつだってあなただ。
嫌なことを聞く人にはこちらからは⼆度と会わなくていい。
人生はそんなことをしているほど長くはない。
...千田琢哉(2011年10月10日発行の次代創造館ブログより)
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