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【気づき】Vol.1232(2011年11月16日発行のブログより)

不言より有言。

日本人は不言実行をかっこいいと思う傾向が強い。

なるほど不言実行は確かにエリートっぽくて、かっこいいかもしれない。

エリートっていうのは母親好みのそこそこのことを成し遂げる。

クルマでいえば国産車の可もなく不可もない3000cc級だ。

でもどうせ生まれてきたのなら豪傑と呼ばれたい。

クルマでいえばロールスロイス級だ。

普段から物静かで、
何も言わずに大きなことを成し遂げるというのは美徳とされる。

ところがそれでもやはり僕は有言実行のほうが上だと思う。

もう松下幸之助や本田宗⼀郎のような将軍は生まれる時代ではない、
と誰もが言うけど雄の本能としてゼロにはならない。

不言実行は臆病者に過ぎないと感じてしまうのだ。

だって、不言だったら何も成し遂げられなくたって誰にも批判されない。

だが有言にはいつもリスクが伴う。

やじ馬たちが24時間365日厳しくチェックしている。

「なんだ、あいつ口だけじゃん」

「絶対やってやるって、自分で言ってなかった?」

とやじ馬はニヤニヤしながら言いたい放題だ。

やじ馬とは傍観者だ。

いつの時代もやじ馬たちは、
何もチャレンジせずに人の背中から石を投げている。

やじ馬人生は、生きているのではなく死んでいるのだ。

ぜひどんどん口に出して法螺ほらを吹いてみよう。

本音でそれを成し遂げたいんだったら、口に出して言ってみればいい。

結果として、必ず周囲の反応が自分に跳ね返ってくるはずだ。

不言といっても、実際には不実行で人生を終える人が圧倒的多数なのだ。

大半のやじ馬は不言不実行人生で幕を閉じる。

有言といっても、
やっぱり実際には不実行で人生を終える人が圧倒的多数なのだ。

ここが漫画の世界と違うところで申し訳ない(笑)

どちらにしても不実行で人生を終えるんだったら、
有言のほうが少しでも世の中に何かを残して人生を終えられる。

少なくとも、やじ馬人生で終わるリスクはない。

否、
せっかくの人生をやじ馬で送ることこそが純度100%のリスクなのだ。

追伸.

有言というのは、実行の⼀部なんだね。

だって、
口に出すということはリスクが発生して行動を起こしたということだもの。

不言の人生は、リスクもないけど感動もない。

...千田琢哉(2011年11月16日発行の次代創造館ブログより)

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