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【気づき】Vol.1198(2011年10月13日発行のブログより)
脱サラ。
最近、
「私も脱サラしました」
という人と会う機会が増えた。
年中“独立開業準備中”で定年を迎えるよりは、
遥かに充実した人生だとは思う。
でもやっぱり、その中には成功している人もいれば、
サッパリ上手くいかずにみすぼらしい人もいる。
当たり前なんだけどね。
たとえば、脱サラしてもサラリーマンの延長線上で生きている人だ。
この人は3年後、元のサラリーマンの年収に近づいていき、
終いには下回ることになる。
人材育成の会社から独立して、
相も変わらず⼈材育成の仕事をしているというのでは、
本当に独立したことにはならない。
なぜサラリーマンの延長線上で独立すると年収が元に戻るのか。
ビジネスモデルが原因ではない。
年収というのは、
群がっているグループの平均値に近づくようになっているからだ。
だからサラリーマンの年収は概して低い。
低い者同士が群がって息を吸っているからに他ならない。
同じサラリーマンでもブランド企業や大企業の年収が、
ブラック企業や零細企業の年収より高いのは、
群がっている人の平均値に明確な差があるからに他ならない。
みんなわざわざ声に出さないけど、わかっていることだよね。
好きなことをやりたいから脱サラした、
っていう人はサラリーマン時代の人脈に頼らない工夫をすることだ。
ぶっちゃけ話、
下請け業者というのはベンチャーでもなければ独立でもない。
親会社にとっては、
単に安くこき使われるだけのサラリーマン以下の存在だ。
金魚鉢で生きるんじゃなくて、
ドデカイ海を自由に泳ぎたいというのであれば、
金魚鉢の金魚たちとは別れを告げなければならない。
寂しく思えるのは最初だけ。
いざ金魚と別れを告げたら、
クジラと出逢える人生のスタートが始まるのだから。
大企業のサラリーマンというのは大きな水槽の金魚。
ブランド企業のサラリーマンというのは豪華な水槽の金魚。
ブラック企業のサラリーマンというのは安っぽい濁った水槽の金魚。
零細企業のサラリーマンというのはちっぽけな水槽の金魚。
水槽の金魚で人生を終えるか、
大海を⾃由に泳ぐのかは100%自分で決めていい。
正解は自分の心の中にしかないのだから。
追伸.
僕はクジラでもイルカでもジョーズでもなく、マンボウを目指している。
...千田琢哉(2011年10月13日発行の次代創造館ブログより)
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