【我が師】Vol.0640(2010年4月19日発行のブログより)
THE BLUE HEARTS
⽣まれて最初に⾳楽で魂を揺さぶられた最初の経験は
およげたいやきくん
との出逢いだったらしい。
「らしい」というのはまったく記憶にないからだ。
幼稚園に⼊る前、意味もわからずに何度も⼤声で歌っていたらしい。
でもこの曲が流れると今でも何ともいえない感傷に浸ってしまうのだ。
すごく寂しい曲だ。
物⼼ついてから魂を揺さぶられたのが、
THE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」だ。
恐らく学⽣時代にこの曲だけでも10000回以上聴いた。
この1曲だけのために⽴派なコンポを揃えたくらいである。
歌唱⼒ではなくて魂で訴えている。
僕が好きになる曲はいつも寂しいものばかりだ。
パンクロックというのは寂しさの塊だ。
THE BLUE HEARTSの4⼈のメンバーはみんな孤独だ。
孤独だからこそ社会情勢や⼈間の本質をよく観察できるのだと思う。
⼈は1⼈になる時間を確保しなければ成功できないというのは、
THE BLUE HEARTSに教わった。
THE BLUE HEARTSの歌詞はその後⽂学性を⾼く評価されて、
NHKでも取り上げられた。
僕は今、1⽇中執筆活動をしている。
注⽂がなくても95歳までの原稿をすべて書き上げていくつもりで
毎⽇猛スピードで⽣きている。
エキサイトしてくると⼿が⽕照って
まるで別の⽣き物のようにものすごく熱くなる。
氷を⼊れた冷⽔に毎⽇10回以上⼿を浸す。
氷の⼊った冷⽔に⼿を浸ける瞬間が
僕にとってのおよげたいやきくんであり、
THE BLUE HEARTSだったことに気づかされた。
だから元気が出るような明るい⾳楽は苦⼿だ。
追伸.
森⽥童⼦の『僕たちの失敗』も最⾼です。
彼⼥もまた天才だと思います。
...千田琢哉(2010年4月19日発行の次代創造館ブログより)
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