【気づき】Vol.1176(2011年9月21日発行のブログより)
恋愛小説家。
1997年アメリカ映画。
主演はジャック・ニコルソン演じるベストセラー作家と、
ヘレン・ハント演じるレストランのウェイトレス。
ベストセラー作家は、タイトル通り恋愛小説を書いているんだけど、
自分自身は恋愛なんてほとんど経験したことがない。
偏屈で潔癖症で嫌われ者だ。
この設定の感性はタダものではない。
脅威さえ感じる。
まさにリアリティが半端ではない。
恋愛小説家はさぞかしモテモテで、恋愛経験も豊富なんだろうな、
と思う人もいるかもしれない。
ところが、実際には恋愛経験が少ない人で、
モテなくて惨めな思いをしてきた人のほうが、
恋愛小説を書くことができるのだ。
だって、恋愛小説を書くより実際の恋愛のほうが遥かに楽しいことだから。
それはこの映画が見事に教えてくれている。
現実がパッとしないからこそ、
そのギャップをクリエイティブで埋め合わせていくことができるんだね。
大作家と呼ばれる人たちの究極の人生を、
この映画の主人公は歩んでいるんだね。
そんな恋愛小説家も、
自分が惚れたレストランのウェイトレスにはまったく敵わない。
小説の世界と現実ではまったく違う。
「好きだ」
っていうひと言が⼝に出せないから、みんな苦労するんだね。
「好きだ」
っていうひと言が口に出せない人が、
クリエイティブなエネルギーを爆発させるんだね。
やっぱり、ハッピーエンドがジャック・ニコルソンには似合うね。
これも本当ににいい映画だったな。
追伸.
本当はウェイトレスだって、
恋愛小説家に第⼀印象で⼀目惚れしていたんだね。
まあ、第⼀印象というより第0.5印象くらいというのかな(笑)
お互いに素直になれないってこともあって、
これでもかっていうほど遠回りするんだけど。
でも、相手のことが好きかどうかなんてゼロ秒で決まってるんだよ。
...千田琢哉(2011年9月21日発行の次代創造館ブログより)
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