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【気づき】Vol.1169(2011年9月14日発行のブログより)

失踪。

巷では出版業界は厳しいと言われる。

確かに現実としておびただしい数の出版社が消えている。

こうした噂を顔と名前の⼀致しない、
曖昧模糊としたもので終わらせないのが情報では大切なことだ。

⼀例として、僕の知る某出版社の元社長さんが失踪中だと聞いた。

これには当事者意識を持たざるを得ない。

大きな債務を抱え込んでしまい、
時効を狙ってどこかに潜んでいるのだという。

遠くの誰かであれば、
こんなことは別に珍しいことではないのかもしれない。

確認したところ、確かにブログも出版もちょうどピタリと止まっていた。

この人は社長であると同時にペンネームで立派な本をたくさん出している。

僕はそれらすべてを持っている。

⽂脈のあちこちから伝わってくる人間臭さが嫌いじゃなかった。

否、大好きだった。

ひょっとしたら、あなたの周囲にもこんな人はいるのではないだろうか。

いい人ほど借金する。

いい人ほど失踪する。

いい人ほど周囲にいい恰好をして無理をしてしまうからだ。

いい人ほど世間体を気にしてしまうからだ。

解決方法は簡単だ。

負け犬同士群れるのではなく、本物の親友を一人でも持つことだ。

時効狙いの失踪なんて、自分で自分の人生を泥沼化させるだけだ。

同じ著者の端くれとして、どうか逃げないで欲しい。

借金から逃げているのではなく、それは自分から逃げているのだから。

もしあなたの失踪が真実なのであれば。

以上、ご本人の思想模写をして綴りました。

追伸.

当事者意識を持つためには、勇気が必要なんですね。

...千田琢哉(2011年9月14日発行の次代創造館ブログより)

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