【気づき】Vol.0889(2010年12月22日発行のブログより)
経常利益。
経常利益が異様に高いことが自慢の会社がある。
こうした会社は、業者泣かせであり、社員泣かせであり、
顧客泣かせである。
なぜなら、業者を叩きまくって、社員を安月給でこき使って、
顧客からぼったくった結果が異常な経常利益だからだ。
それ以外に理由などない。
カリスマ社長として、連日マスコミに顔を見せるような
お偉いさんの会社の社員を見てみるといい。
不思議なことに、揃いも揃って給料が安く、労働環境も劣悪なのだ。
これは古今東⻄変わらない。
突出して財務体質がいいとことは、
その会社の経営陣にとってはうれしいことかもしれないが、
それ以外は誰も幸せではないことが多い。
おっと、忘れていた。
株主。
株主と経営陣だけがハッピーなのだ。
株式公開や上場とは、
「これから株主のために経営します」という意思決定なのだ。
だからこそ、美辞麗句を並び立てて立派な経営理念が必要なのだ。
教祖が太るためには、信者たちが何でも鵜呑みにするための教典が
必要なのと同じこと。
ピーター・ドラッカーは言った。
「必要にして最小限の利益を出すこと」と。
これ以外に存続のコツはないだろう。
異常に高い利益は、関わる人すべてからぼったくった結果である。
そうした会社の社長や会長の年収はこれまた異様に高い。
そして、任期もやたら長いのが特徴だ。
それはそうだ。
笑いが止まらないのだから。
空気を読まないリポーターがうっかり年収を聞いたら、
焦って話をそらすのはそのためだ。
誤って零細出版社のインタビュアーが聞こうものなら、
まちがいなく逆ギレされるか、出入り禁⽌になるだろう。
追伸.
理念が余りに立派な会社は要注意。
陰でコソコソ後ろめたいことをやっているから。
利益率が異様に高い会社は要注意。
幹部以外はすべて貧乏だから。
...千田琢哉(2010年12月22日発行の次代創造館ブログより)
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