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【気づき】Vol.1147(2011年8月23日発行のブログより)
ワーキング・ガール。
1988年公開のアメリカ映画。
日本はバブル絶頂期。
ちょうど、ジャパンマネーによる海外資産買いあさりの真っただ中。
この映画にも日本企業の脅威をほのめかすセリフが、散りばめられている。
まだ携帯電話が浸透しておらず、クルマの電話がせいぜいといったところ。
舞台は今はなきワールド・トレード・センターで撮影。
米国エリートの巣窟である、
投資銀行業界の中でも更に熾烈な環境のM&A部門。
日本とは比べものにならないほど入り口では徹底された学歴社会。
ただし、いったんわずかな隙間に入り込んで実績を叩き出せば、
チャンスをモノにできるアメリカン・ドリーム。
そんな環境の中で出世を夢見る女性のサクセスストーリーだ。
メラニー・グリフィス演じるしがない夜間大卒の⼀秘書が、
名だたるエリートたちと肩を並べて活躍していく。
この映画の凄いところは、リアリティだ。
日本のなんちゃって機会均等や自称キャリアウーマンとはわけが違う。
決定的に違う。
ハーバード大卒の何倍も勉強して、
精神的にも肉体的にも何倍もタフで何倍も実力を蓄えている。
学歴や嫉妬による激しい差別を受けながらも、
それらすべてをはねつけるだけの猛烈なパワー。
ここまでやれば誰でもできるだろう・・・そう思わせるストーリーだ。
本気でビジネスエリートを目指すビジネスパーソンは、
男女問わず必見だろう。
シガニー・ウィーバー演じる同い年の女性でエリート管理職が、
入院したのをチャンスと捉え業界追放覚悟で勝負をかける。
真の成功者たちは、
種類は違っても皆こうした修羅場を例外なく経験してきている。
ここぞといった⼀世⼀代のチャンスの前では、
上っ面の善悪がどうのこうのと能書き垂れている暇はない。
自分の直感・本能に従って真っ向勝負をしなければならない。
圧倒的な実績を叩き出せば、傍観者たちは平伏すのだから。
追伸.
他人と過去は変えられない、とは限らない。
他人だって⼀瞬で変わることもあるし、過去だって簡単に塗り替えられる。
唯⼀、圧倒的実績を叩き出した場合に限り、ね。
...千田琢哉(2011年8月23日発行の次代創造館ブログより)
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