【我が師】Vol.0649(2010年6月14日発行のブログより)
『僕は、涙の出ない⽬で泣いた。』
川畠成道というヴァイオリニストをご存知だろうか。
彼は8歳の時、海外旅⾏中、⾵邪薬が原因で視覚障害となり、
その後10歳でヴァイオリンを始めた。
普通、⼀流のヴァイオリニストは3歳から、
遅くとも、5歳くらいから練習をスタートしている。
完璧なる絶対⾳感を習得するには幼少の頃に決まってしまうからだ。
10歳でヴァイオリンを始めた川畠⽒は、
その後、中学1年⽣で毎⽇新聞主催の、全⽇本学⽣コンク ールで
⼊賞してしまう。
1996年には英国王⽴⾳楽院協奏曲コンクールで、⾒事優勝。
※名⾨・英国王⽴⾳楽院は⾸席卒業。
ちょうど5年前に僕は川畠⽒のコンサートに⾏った。
ここで僕が⾳楽について蘊蓄を語るつもりは⽑頭ない。
ただ、彼の奏でるヴァイオリンを聴いて感じたことは、
何かを失うといことは、何かを得るということだな
ということだ。
どんなに⼤きなものを失おうと、腐ってはいけない。
⼈はふて腐れたところから堕落が始まる。
コンサート終了後、アンコールを聴かずして会場を退出し、受付で、
『僕は、涙の出ない⽬で泣いた。』 (扶桑社) を購⼊した。
仕事で⾏き詰まっていた難問を解くドンピシャの鍵が⾒つかった。
...千田琢哉(2010年6月14日発行の次代創造館ブログより)
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