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【気づき】Vol.0930(2011年1月26日発行のブログより)
好きだけど嫌い。
女心をひと言で表現すると、 数学の「虚数」であるという。
これはコンサルティング会社時代の同僚に、雑談で教わったことだ。
確かに虚数というのは実体のない手触り感のない、
存在するような存在しないような、
人間が勝手にでっちあげた、そんな数字だ。
√ の中にマイナスが入っているのだから、
考えれば考えるほどに訳がわからない。
まさに机上の空論の世界である。
女心はハッキリしない。
欲しいけど要らない、 ありそうでない、好きだけど嫌い、という。
でも、男性にとってはこの訳の分からない価値観こそが、
これから21世紀には必須能力になってくるのは間違いない。
21世紀になってすでに10年以上が過ぎたが、
明らかに変わった点として世の中の女性化がある。
同性愛者がマスコミで取り上げられながら、しかも人気を集めている。
完全に世論に認められるようになったといっていい。
これは、20世紀では考えられないことだろう。
男っぽくて竹を割ったような⼆者択⼀的な時代は、
20世紀で終わったようだ。
「黙って、オレに着いてこい!」
「やるか、やらないか、どっちかハッキリせい!」
という価値観は間もなく今は昔のものとなるだろう。
もちろん、
男性のよい部分を残しながら⼥性の特性を調和していくことが大切だ。
僕の直感では、政治家の最低6割以上は女性議員になると思っている。
ベンチャー企業や従業員29⼈以下の零細企業は、すべて女性経営者、
もしくは女性っぽい経営者が独占することになるだろう。
考えてみれば、零細企業の社長には男性でも実は細やかで、
本来ヒステリックな部分を持っている女性っぽい人が多い。
どちらかというと左脳がやや弱くて直感重視で生きている。
ネチネチ理屈っぽいよりも、行動派で気の利く人間のほうが強い。
すぐに人のせいにして責任逃れしようとするのが女性の特性だが、
光の当てかたによってはそれが吉となることは多い。
いざとなったら、周囲の目を気にせず、
命がけで⾝内を守る母性本能はずば抜けている。
小世帯ミニ・リーダーは女性の力を発揮する格好の場だ。
同時にシェア拡大をミッションとした大企業化の終焉を迎える。
大企業は激減するだろう。
トヨタ⾃動⾞は、クルマの次のサービスを考えなければ生き残れない。
それはあの気高いエルメスが、
馬車の時代の終焉に素早く変化対応したように、である。
だから今どき大企業化しようとしている経営者は、⻑篠の戦後になっても
無敵の騎馬隊を増やそうとしているようなものだ。
「好きだけど嫌い」
この得体の知れない矛盾した言語の意味を、理屈でわかるのではなく、
直感で感じなくてはならないのだ。
これからしばらく男性に与えられた永遠の哲学である。
追伸.
「好きだけど嫌い」VS「嫌いだけど好き」
う〜ん、どっちがいいのだろう・・・まだまだ修行中の身である。
...千田琢哉(2011年1月26日発行の次代創造館ブログより)
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