【言霊】Vol.0741(2009年11月26日発行のブログより)
口約束は紙約束より重い。
世界の二大商法と呼ばれるものがある。
華僑商法とユダヤ商法だ。
これらの共通点は何か。
口約束がすべてである、ということである。
⾷事の席で
「じゃ、そういうことで」
と口頭で約束したことは紙面上の契約よりも遥かに重んじられる。
もし一度でも口頭での約束を破ろうものならその業界で生きていくことは
できなくなってしまう。
これが真のグローバルスタンダードである。
幾つもの印鑑をちんたら稟議書で回しているのは
残念ながら世界中で日本だけだ。
総合商社は昔から何よりも口約束を重んじる厳しい世界で揉まれてきているから強い。
さいとうたかお氏の代表作で有名な漫画『ゴルゴ13』が典型的だ。
前受金と完遂金合わせて高額なフィーが発⽣する殺し屋ビジネスは
関わる人間すべて口約束であり、信頼だけで成り立っている。
信頼を失ったものから殺される。
それが、掟である。
一度でも信頼がなくなれば生きていけない。
「言った言わない論」も無意味である。
生きるか死ぬか、でしかない。
世界では、形に残らないものこそが大切なのだ。
...千田琢哉(2009年11月26日発行の次代創造館ブログより)
↓千田琢哉のコンテンツ↓
🔷千田琢哉レポート
文筆家・千田琢哉が書き下ろしたコトバを毎月PDFファイルでお届けします。
🔷真夜中の雑談~千田琢哉に訊いてきました~
文筆家・千田琢哉があなたから頂いたお悩みに直接答える
音声ダウンロードサービスです。毎月1日と15日発売!
“毎月1回の飲み代を、毎月2回の勉強代に”
🔷千田琢哉公式チャンネル
「3分の囁き」千田琢哉の独り語りをYouTubeでお楽しみ下さい。