【気づき】Vol.1175(2011年9月20日発行のブログより)
おしゃれ泥棒。
古い映画だね。
1966年のアメリカ映画で、
オードリー・ヘプバーンとピーター・オトゥールが共演している。
このタイトルは田舎のスナックなんかのネーミングに使われそうだけど、
本当にいいコピーだったと思う。
映画にぴったりだ。
原題は、How to Steal a Millionなんだけどね。
オードリーは贋作芸術家のご令嬢で結構いい屋敷に住んでいる。
実質犯罪者の父親だけど、どこか可愛げがあって憎めない。
ピーター・オトゥールは最初の出逢い頭では、
訳あって泥棒とオードリーにとっさの嘘をつく。
でも実はロンドン大学で学位を持つようなハイソなインテリ。
科学的に贋作を見抜いて
撲滅させていくフリーの探偵のような仕事をしてる。
宿泊先は高級ホテル“リッツ”のスイートルーム。
彼に泥棒に入られたと思っているオードリーは、
「泥棒のくせにこんなにいいホテルに泊まって・・・」
とぶつぶつ言っているんだけど、
キス一発でトドメを刺されてしまう。
オードリー・ヘプバーンが出てくる映画の見どころは
やっぱりキスシーンだろう。
この映画でも、
パチッと目を大きくして徐々に力が抜けて細い体を委ねていく、
そんなオードリー独特のシーンがある。
僕がこのシーンで⼀番好きなのは、美術館に二人が泥棒に入った時、
掃除道具入れのロッカーに隠れるシーンだ。
ロッカーを起点として目的の美術品を盗んでいくんだけど、
⼀晩過ごしたこのロッカーにはいろんな思い出がギッシリ詰まっている。
更にいってしまうと、ロッカーから二人が出ていくシーン。
この時オードリーが、このロッカーに名残惜しさを感じる表情がいい。
狭い狭いロッカールームをぐるりと最後に眺めるんだ。
好きな男性と⼀緒にハイリスクな超特急を共にするのは、
女性にとってたまらない経験なんだね。
ほんの数秒だけど、この瞬間の表情を見るためにこの映画を何度も観る。
『おしゃれ泥棒』
まだ観たことのない人も、久しぶりの人もおススメです。
追伸.
この映画であなたが他に好きなシーンはありますか?
...千田琢哉(2011年9月20日発行の次代創造館ブログより)
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