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【気づき】Vol.0834(2010年11月4日発行のブログより)
現状維持。
売上横バイ。
現状維持。
これらは悪い意味で使われることが多い。
少なくともよい意味では余り使われない。
ところが、である。
売上横バイも現状維持も進化していなくては不可能だ。
老舗で流行っているラーメン屋さんがあるとしよう。
このラーメン屋さんに行列を作って順番待ちをしている、
お客さんにインタビューをすると決まってこう言う。
「昔から味が変わらないのがいい」と。
アンケートを取ってそれを鵜呑みにして真似をすると潰れる。
どんなに玉子焼きが大好物の子どもでも、
毎日同じ玉子焼きを食べ続けていると、 必ず飽きる。
つまり、人間の味覚というのは、
まったく同じ味では必ず飽きてしまうように、できているのだ。
顧客サービスも同じことだ。
同じサービスを毎年繰り返し続けると、必ず顧客は飽きる。
そして去っていく。
顧客インタビューの文面通り、
「昔ながらの変わらない味」
を信じて現状維持をしていると消えゆく運命にあるのだ。
変わらない味ということは、
顧客が変わらないと感じるように進化しているということだ。
飽きさせないということは、進化しているということなのだ。
イチロー選手が天才的なのは、200本安打を10年連続達成している、
というところだ。
ラーメンの味と同じだ。
1年目よりも進化していなければ、
2年続けて200本安打など達成できるはずがない。
2年目よりも進化し続けていなければ、
3年続けて200本安打など達成できるはずがない。
こうやって考えていくと、
10年連続達成の真価がわかってくるのではないか。
毎年、否、毎日、毎時間、毎分、毎秒、
全世界の野球界がイチロー選手を研究し尽くしているからだ。
イチロー選手は、全世界相手の研究を上回るように、
戦略を練っているということなのだ。
現状維持はとてつもなく尊いのだ。
追伸.
ライバルは昨日の自分です。
現状維持できるくらいに努力しよう。
堂々と、「現状維持が目標です」と胸を張ろう。
...千田琢哉(2010年11月4日発行の次代創造館ブログより)
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