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【気づき】Vol.1133(2011年8月9日発行のブログより)

お借りしてもよろしいですか。

書斎にやってきて、

「この本お借りしてもよろしいですか」

「このCDお借りしてもよろしいですか」

と言う人がいる。

この人はこれだけで人望を失っていることに気づかなければならない。

僕は物を差し上げるのは大好きで、
部屋を空っぽにしたい性格だからどんどん差し上げたい。

これは書斎にやってきた人であれば誰もが知っている。

相手が好きな本を全部あげるから帰りに袋に入れてあげるくらいだ。

でも「お借り」とウソをつく人は大嫌いだ。

お借りではなくて、

ハッキリと

「いただけないでしょうか」

と言わなければ。

理由?根拠?

そんなの本当は自分で考えなきゃいけないんだけど。

理由はそれを買ってくれているお客様がいるということ。

買ってくれているお客様がたくさんいるのに、
自分だけ借りようとするのは、
会社の看板や職権を利⽤した典型的な奴隷根性なんだね。

「お借り」の「お」が、これまたいやらしくて嫌いだ。

丁寧なんだけど猛烈に失礼なことをお願いする卑屈な内容。

本当にプロなら、事前に全部⾃腹で購入してからアプローチしてくる。

やっぱりそういう人とじゃないと、いい仕事なんてできないよ。

だって、仕事なんて10のうち9は予定通り進まないからね。

9の予定通り進まないウズウズを、
信頼関係で乗り切っていかなくてはいけない。

信頼関係で乗り切らずに、スキルだけで乗り切ろうとすると、
常にパートナーを取り変え続けなくちゃいけない。

できないビジネスパーソンやセールスパーソンたちが、
永遠に新規開拓し続けなければならないのはこうした理由だ。

できる人、幸せな人は新規開拓なんてさっさと初期の段階で終わらせる。

黙っていても次から次に会いたい人がやってくる。

桃李とうり言わずとも下自ずからこみちを成すというやつだね。

成蹊大学万歳。

追伸.

「先生の本は全部読んでいます。ファンです」

と書斎にやってきた年商1兆円企業の部長さんがいた。

その割にはどうも話が噛み合わないな、
と感じて帰りに本棚の千田琢哉コレクションを指して、

「持っていない本があればどうぞ」

と声をかけたら⾶び上って喜んで全部持って帰った。

この人はサラリーマンよりお笑い芸人のほうが向いている。

追伸の追伸.

昨⽇ちょうど今年初のディズニーランド行ってきました。

また別途綴るつもりだけど、
費用対効果抜群のいいレストラン発見しました。

 ...千田琢哉(2011年8月9日発行の次代創造館ブログより)

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