「坪単価」の落とし穴?!
注文住宅を建てるときの悩みの一つに「ハウスメーカー選び」がありますよね。
どこに行って話を聞こうかな…。
まずは情報収集して…。
でも、何を目安にしたらいいだろう…。
そして、ネットで出てくるのが「坪単価」というキーワード。
実はその坪単価には落とし穴が潜んでいるのです。
そこで、今回は「坪単価」についてご紹介したいと思います。
坪単価とは
坪単価とは、家を建てるときの1坪当たりの建築費のことです。
建物本体価格を坪(床面積)で割った数値が坪単価になります。
ちなみに1坪はおよそ3.3m²です。
例えば、床面積30坪の家の建物本体価格が1800万円だとしたら、坪単価は60万円ということになります。
坪単価の落とし穴①
坪単価は一定と思われがちですが、実は違います。
システムキッチン・システムバス・洗面化粧台・トイレなどの住宅設備費は、家の本体価格の2~3割を占めると一般的に言われています。
でも、住宅設備は床面積が違ったとしても、同じ仕様で同じ個数を付ければかかる費用は変わりませんよね。
また、建築資材の運搬費や人件費なども、働く人の数が同じであれば変わりません。
そのため、坪単価は床面積が小さくなるほど高く見えるのです。
30坪で坪単価60万円の家があったとして、じゃあ40坪なら2400万円かと言うと、実はそうではありません。
坪単価の落とし穴②
建物本体価格は、あくまで建物本体のみの工事費とするのが一般的です。
しかし、照明・カーテン・エアコンなどの「設備費」やそれらの設置に伴う「付帯工事費」まで含めた数値で算出する会社もあります。
「坪単価」の中に含まれるものにも大きな違いがありますのでしっかり確認してください。
坪単価の落とし穴③
坪単価とは、建物の本体価格を床面積で割った数値のことですが、建物本体価格以外にも必要になってくる費用があります。
30万円台という広告を見て「この価格で建てられるのか」と思っても、別途費用がかかることを忘れないようにしてください。
ちなみに建物以外に必要なお金については、『家ラボ』の別の記事でも紹介していますので、そちらも参考にしてくださいね。
どうすればいいのか?
坪単価には色々落とし穴があって、それだけでは単純に比較ができないということはご理解いただけたかなと思います。
でも、坪単価が気になるということは「自分たちが建てたい家はいくらぐらいで建てられるのか知りたい。」ということではないですか?
一度、ハウスメーカーに行ってお見積りのご依頼をしてみてはいかがでしょうか。
基本的にお見積りは無料という会社が大半ですので、そちらで見積りをご依頼してみることをオススメします。
もちろん泉北ホームも無料で承っておりますので、お気軽にご相談ください。
見積り比較のポイント
見積りをもらったら、必ずその設備の詳細まで確認してください。
例えばA社とB社という二つの会社があったとします。
B社の営業マンが「B社はA社のキッチンよりグレードが上ですよ。」と説明。
確かに設備メーカーが定めたグレード自体はB社のキッチンの方が上です。
しかし、蓋を開けて見てみると、B社のキッチンには標準で食洗機すらついていない…。
まさに、「素うどん」の状態だったりすることがあるのです。
一方、A社のキッチンですが、グレード自体はB社より下ですが、食洗機に自動吐水水洗、ダイニング側収納が標準だったりと、定価で比較してみると134万円ほどA社の方が実は高い仕様。
つまり、設備の外形上のグレードだけでなく、その詳細を確認をすることが大事なのです。
見積り金額について
見積りでは金額ばかりでなく、標準仕様を確認することが大切です。
必要な工事費などが含まれていない見積りには要注意です。
プランでは収納が少なかったり、部材を最低限に抑えたり(耐久性・断熱性に影響)。
生活するうえで、本当に必要な設備・仕様になっているか必ず確認しましょう。
まとめ
●坪単価とは、家を建てるときの1坪当たりの建築費のこと。
●建物本体価格を床面積(坪)で割った数値が坪単価になる。
●坪単価には落とし穴があるので、一度お見積りしてみよう。