永久の入れ物
空は無愛想だけど誰かを拒んだりはしない
9月に買ったばかりのクロスバイクで夜風を切る
自転車に乗ってると、何も考えなくていいから楽なんだ
余計な感受性に蓋をして、足をひたすら回すだけ
それだけで、やることをやっている感じになれて、僕にはしっくりきた。
風を駆け抜ける度、涙がこぼれる
一人で泣けなかった僕には良いきっかけになった
もう僕の中のまちださつきは寿命が近いような気がしてた
言葉を綴る意味が見えなくなってきたから
この思いも、書いてきたことも、言い淀んだことも
永久の入れ物を作って、その中にそっと優しく置いておこうときめた
でも蓋はしない、無愛想な空を見上げられるようにね