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雑記(いつかをぼんやり思い浮かべて)

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要は未分類の記事たちです。コラム、エッセイ、詩もなんでもござれなマガジン。 似たようなジャンルの記事が蓄積されたら、ここから別の正式なマガジンに移行されることもあります。
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2021年5月の記事一覧

雷・切る・空調・毛・ゴロゴロ・さつき

あ、雷だ。 午後九時を過ぎた辺りから徐々にじめじめと部屋が暑くなってきた。タオル地の半袖…

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メランコリーを取り出して。

悩みが大きいとき、はぁっと溜息が出る。 ネガティブな溜息は、腹の奥底に留まる悩み物質が息…

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意志も押されぬ石問答

君がバカみたいって叫んで 知らねえよって言い返した 校庭で投げた石がいま 目の前の川に落…

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一筆書きのセンチメンタル

雨上がりの路面には、ところどころ街の断片が映し出されている。 昨夜までの風の嘶きとは打っ…

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プリンをかける少年

「ここにプリンがあるよね」 「そうだな」 「じゃんけんして勝った方が食べられるってことに…

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マサラ先輩 (Part 2/2)

Part 1 はこちら 大学を出て駅前の本屋で時間を潰しているとマサラ先輩から連絡が来た。送ら…

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マサラ先輩 (Part 1/2)

大学に入学したての頃、特にやりたいこともなかった僕は勧誘されるがままに小さなバスケットボールサークルに入った。人数は十人くらいで全員が友達といった雰囲気の良いサークルだった。 そこで雅夫先輩という人に出会った。彼は三年生で先輩たちの中ではあまり目立つ方ではなかったが、いつもニコニコしている人だ。そして雅夫先輩は周囲の人からマサラ、二年生からもマサラ先輩と親しげに呼ばれていた。 雅夫先輩はカレーが好きで、名前と字面が似ていることからきっとその名が付いたのだろう。新歓では特に

ブレイクスルー

風の強い昼に雲を見上げる。 雲間から見える空はビビッドな青で、雲が流れるように移動してい…

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感性と味

僕はGoogleマップを眺めている時間が好きだ。趣味かと聞かれたらイエスと言ったあと聞いてきた…

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コンセントレーション的風呂

そういえば、みたいなお話。 アイデアがほしいとか、書こうとしたことをどんな風にまとめよう…

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ふねんてなん

お腹が空いたときに食べるご飯っておいしい。 体を使って疲れたときに布団で眠るのは心地良い…

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長い寝言

僕たちは、死ぬまで解剖出来ない傷の中にカルマを抱えているのかもしれない。 逆に、人を傷つ…

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ナイスライド

「結構な距離走ってるよね」 僕は離れて前を行く謙太に必死で追いついて、息を切らしながら聞…

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