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自分の決断を正解としていく

千葉県袖ケ浦市在住の せなぴー です。
地域で子どもたちに向けたアート活動を始め約1年。

始めたきっかけは、美術・芸術が地域社会に根付いていないことに危機感を感じたからです。

「VUCA(将来の予測が困難)の時代」と言われている昨今、正解・不正解のないアート共育を通して、子どもたちが自ら感じ、考え、自分で自分の答えを見出していくことが必要だと考え、完成品よりも作るプロセスを大切にしたアートワークショップをスタート。

このご縁で40組以上のファミリーに出会うことができました。

この「正解・不正解がない」という考え方はアートだけでなく、子育てや自分の生き方を考えるうえでのヒントになると思い、文章に綴りました。

  • 自分の子育てはこれでいいのか?

  • 最近人生やキャリアについて考えていることがある

という方にとって、ほんの少しでも参考になれば幸いです。


10年間の子育ては正解だったのか? 

私事ですが、大晦日は母になった記念日。

初めての子育ては頼れる実家も近くなく、相談する相手もなく、右も左も分からぬまま。
「自分の時間が全くない・・・!」
と嘆きながら、休むことなく走り続けていました。

我が子を「かわいい」と思うより、「この命をどうにか守っていかなければ」と必死。

無事1歳の誕生日を迎えることができた9年前、やっと安堵できました。


子どもとの生活は、幸せや喜びだけではなく、たくさんの奮闘や葛藤もあり、子どもとの関りを通して、私自身も母として、人として成長させてもらっています。

(せなぴー子育て絵日記)

果たして、自分の子育てはこれでいいのだろうか?
正しく子と向き合えているのだろうか?
つい感情的になってしまい、自分の行動言動に後悔する日々も・・・。

今やっていることが未来への正解に繋がるかは分からないけれど、自分で決めたこと、子が決めたことを信じてそれに向かって歩んでいくしかないのです。

日本のママは頑張りすぎ

日本のママは本当によく頑張っています。

母として、妻として、娘として、嫁として、自分のことよりまずは家族のために

長男が2歳のころ、インドネシア人の友人夫婦が日本に観光旅行に来ました。

なんとそのご夫婦は生後3か月の赤ちゃんを実家に預けてきたとのこと。
(当時、偶然にもそんなご夫婦2組に会いました)

私は、24時間べったり我が子と過ごと事が当たり前だったので、その価値観にビックリ!

日本だったら、母親が赤ちゃんを置いて海外旅行なんて!と叩かれているでしょう。

(せなぴー子育て絵日記)

「赤ちゃんを置いて心配じゃないの?」

と聞くと、インドネシア人の女性は
「義母を信頼しているから、なにも心配していない。日本旅行を楽しみにしていたの」

そして、日本のママは赤ちゃんの為にこれをやり~、あれをやり~なんて話をしたら、

「日本のお母さんは何でもやるのね。大変ね」と驚かれました。
(裕福で家政婦さんがいるような家庭でした 笑)

フランス人女性の生き方に学ぶ

(せなぴー子育て絵日記)

私はフランス人女性の生き方に憧れがあります。

「個」を大切にするフランス人は、まず主軸に「自分の人生」があり、そこに家族や友人関係、仕事の関りがあります。

母として、妻として、娘としての役割を果たすだけではなく、1人の「人間」として自分の人生を正直に好きなように楽しむ生きざまに共感します。

人生の棚卸

世界のママを見ると、本当に日本のママは何から何まで頑張っています。

私自身も、家族のため、子どもの未来を応援するために、長らく走り続けたつもりでしたが、去年、私自身の人生を振り返るきっかけがあり、「残りの人生はどう生きていきたいか?」と考えるようになりました。

(せなぴー子育て絵日記)

家族との時間も大事だけど、「自分の人生を生きたい」と思い、美術学校時代の原点に戻り、アートにもっと触れたいと思うように。

地域にアートが根付いていないと感じるようになったのもその時で、アートの学びや体験を必要としているファミリーに届けることが必要だと感じました。

1年前はインスタ投稿も恐怖だった

アート活動を始めて、必然的にSNS発信を強化するようになりました。

最初は、顔出し、名前だし、地域の人たちに向けての発信にとてつもない抵抗がありました。

なぜなら、私にとってのSNSは、学生時代の友人やオンライン講座で出会った人たちとの繋がりなど、ちょっと遠いところに住んでいる人たちとの関わりだったからです。

近所のリアルでお付き合いしている人たちとSNSで繋がるなんて・・・どう思われるか、恐怖でしかなかったのです。

伝えなければないのと同じ

Appleの創業者スティーブ・ジョブスがこんな言葉を残しています。

「いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければないのと同じ」

スティーブ・ジョブス

最初は恐怖だったSNS発信でしたが、SNSから私を見つけてワークショップに参加して下さる方も多くいらっしゃり、保護者の方から嬉しいお言葉も頂いています。


「息子の好きが一つ増えました」
「子どもの個性を尊重してくれるアート教室に出会えた」
「せなぴーのWSが私たちの欠かせない楽しみの一つになりました」
「貴重な体験を通して娘の成長が目に見えるのでとても感謝しています」
「自分も子どもの時せなぴーのWSに参加したかった」


「必要な人に届けなければ!」と発信しているからこそ、出会いたい人たちと出会えていることに感謝しています。

アトリエ作りは正解だったのか?

現在、築50年の古民家をDIYしてアトリエを作っています。

アトリエはワークショップをやるだけでなく、放課後の廃材遊びの場や、子どもと大人が対話する地域の居場所でもあってほしい。

現在夢中でDIYをしていますが、時に頭によぎることがあります。

・今まで通り、場所を借りてやっていくだけで十分ではないか?
・なぜ大変な思いをしてアトリエを作る必要があるのか?
(個人資金をそれなりに投資しています 笑)
・果たしてアトリエ作りは正解なのか?

中には、めちゃくちゃなことをやっているな、と冷ややかな目で見ている人もいるかもしれませんが、他人にどう思われようが、自分で考え行動したことを信じて進むしかないのです。

自分なりの答えを見出し決断したら、それを正解として前に進んでいきます。

大人が大らかでいられるアトリエ作り

長男の幼児期は渋谷区に住んでいました。

都心だけど、緑豊かな公園がいくつもあり、その中でも大好きだったのが「はるのおがわプレーパーク」。

私の心は救われました。

通称「はるプレ」は、子どもが主体のあそび場。

遊びは自分たちで考えるし、大人は指図をしてはいけない。

おもいっきりどろんこあそびもできるし、のこぎりやトンカチで工作もできる、子どもの可能性を広げる公園

大人は七輪でお芋やお餅を焼いたりしていたなぁ。

親も細かいことを気にすることなく、大らかでいられる。

普通の公園だど、お砂遊びでの道具の貸し借り一つとっても、親が気を使って疲れることもありますよね。

アトリエでも「はるプレ」のように、子ども主体でありながら、大人はそれを心地よく見守られる場所であってほしい。

普段は「外では躾しなくちゃ」と思っていても、ここに来れば大らかな気持ちや態度でいられる、そんな環境を作っていきたいです。

子育ても人生も長距離走

最後に。

息子が生まれた年は、夜眠れる日がやってくるんだろうか?まだハイハイしないなぁ。一緒に歩ける日が来るのかなぁ・・・
などなど、息子がランドセルを背負う日は、はるか遠い日のことだと思っていました。

だけど、母になり早10年。

きっと我が子たちが旅立つ日はすぐそこにきている 涙。

それでも、子どもとの関りも、自分の人生も長距離走だと思い、時には深呼吸し、自分をいたわりながら、ダッシュする時もあるけれど、正解は分からないけど、自分の決断を正解として、一度きりの人生を楽しみたい。

楽しみましょう 笑

(せなぴー子育て絵日記)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

1年前に描いた記事はこちら ↓



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