プロセスアートとは?
千葉県袖ケ浦市在住の せなぴー です。
現在、地域で子どものアートのワークショップを定期開催していますが、その中で取り入れているのが「プロセスアート」。
海外のアートスクールでも注目されているプロセスアートとはいったいどういうものなのでしょうか?
子どもへの言葉がけも重要とされているようです。
プロセスアートとは?
プロセスアート(Process Art)とは、自ら考え手を動かしながら創造する過程のこと。
必ずしも美しい完成品(Finished Product)を目的とはしていません。
※もちろん作品は完成させますが、その過程が重要だということです。
日本のアート教育だけにフォーカスすると偏ってしまうので、私はよく海外(おもにアメリカ)のアートスクールを主催している先生方の本を読んで取り入れています。
そこででてきたキーワードがプロセスアートだったのです。
この教育や考え方にとても共感、納得し、今の日本の子どもたちに必要なのはこれだ!と思ったので研究しながら、ワークショップで実践しています。
「上手だね」「すごいね」はNGワード
プロセスアートでは、大人の言葉がけも重要です。
褒めてあげなくちゃ!と思ってついついくちにしてしまうのが、
「上手だね」「すごいね」
実はこれはNGワード。
なぜか?
評価の言葉だからです。
子どもの創造性に、大人の価値観を植え付けてしまうのはもったいない!
それゆえ、中学生以降、美術の教科が嫌いになる子がとても多いのが現状。
理由は、絵が評価の対象となっているから。
私が通っていた高校は美術・書道、音楽は選択科目でした。
どれか一つ選ばないといけないのですが、
圧倒的に人気なのが書道。
理由は「簡単だから」と同級生は口をそろえて言っていました。
次は音楽。専門的にピアノやその他の楽器を習っている子は一定数いますし、その道を志している同級生もいました。
そして、圧倒的に不人気なのが、美術・・・
学年400人弱いるなかで、美術を選んだのは私を含め、ほんのひとにぎり・・・
「絵下手だから…」
「絵心ないから・・・」
みんなそんな様子でした。
子どものアート作品の言葉がけ
子どものアート作品の言葉がけ子育ての専門家が言葉がけについてこういいます。
子育てにおいては、「えらいね」「お利口だね」と声をかけるのではなく、具体的に「○○ができたんだね」「ここを頑張ったんだね」と伝えることが子どもを励ますために有効だと言われています。
子どもの創造作品への言葉がけもこれと同じなんです。
まずは見たままを伝える
「ピンクがいっぱいだね」
「三角や四角が見えるよ
「お花畑かな?」
「たくさんの色を使っているね」
「力強い線だね」
見たままを伝えることで、「パパママはあなたのことを注目しているよ!」と伝えることができます。
続いて、こんな言葉がけも
「次は何色を使うのかな?」
「この後どうなるか楽しみだよ」
「よく集中しているね」
「これについて教えて」
「素敵なアイデアだね」
「○○ちゃんの創るものママ大好き」
ここで、「これはなに?」とは聞かないでくださいね。
「何か」を描いたり、作ったりしていないかも!
実験しているだけなのかもしれませんから。
子どもから溢れでる唯一無二の表現を「上手だね」「凄いね」でまとめてしまうのはとてももったいない!
まとめ
私は長らく結果がすべてだと思っていました。
しかし、物事に取り組む過程にどれほどの価値があることか!
その価値のありがたみを最近感じるようになりました。
子育てもそれにしかり。
長い道のりを走っているかのようですが、時には休みながら子育てのプロセスを楽しみたいです。
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