「バンドやろうぜ!」かーらーの、大カーチェイス!【ブルース・ブラザーズ】
こんにちは。せなななせです。
ふだんは漫画を書きつつ、空き時間に映画を観たり本を読んだりしています。
名作のお勉強に【午前十時の映画祭】を履修しています。
今回は「ブルース・ブラザーズ」。
初見でした。
ブルース・ブラザーズは、母がユニクロのTシャツを愛用していたので、どんな映画なのか以前から気になっていました。
Twitterで見かける情報では、なんだか楽しそうな映画。
映画館に行くと、前回の「日本のいちばん長い日」とはまた別の客層。
前回はおそらく80代近い方が多く、今回はそれより若干年齢が下がる感じ。
おそらく60代~が多いのでしょうか。
普段、映画館でいっしょにならない客層が多く、新鮮です。
以下、ネタバレあり感想。
まさかの「バンドやろうぜ!」ものだったとは…笑
しかもミュージカル!
刑務所からの出所シーンから始まり、「どんな物語になるのかな?」と思っていたら、
「前科者の元バンドマンが、孤児院存続のために大金を稼ぐことになり、昔の仲間を集めて大ライブを成功させる」
というもの。
ここだけだと地味なんですけど、主役のブルース・ブラザーズも、外見いえば地味だし。
そうそう、この主人公が「ジェイク」と「エルウッド」なんですけど、タイバニの(藤原)ジェイクさまの元ネタのようですね。
指に名前?のタトゥーを入れているところとか。
オマージュしたくなるかっこよさがある映画だものな~
カメラワークや画面が、なんかものすごスタイリッシュだったんですね。
例えば、ビルの1Fから2Fを主人公が見上げるんですけど、階段の消失点が画面の中央にあったり。
こんな画、はじめてみた!
映画ジャンルはコメディのようで、たしかにそうなんですが、コメディのなかでもシュールさとか間で「クスッ」とさせられることが多かったです。
特に、ジェイクを執拗に狙う謎の女は、登場したら躊躇なく、重火器をジェイクにぶっ放したりビルごと破壊したりと、容赦なさがはんぱなくて、なんかもう笑えてきます。
終盤まで観て感じたのは、「これが不条理ものなのかな?」ということ。
記憶があいまいですが、たしか70~80年代ぐらいのマンガとか映画なんかで、「タバコ1本吸おうとしただけなのに、街が消滅した」みたいな筋の話が結構あったように思います。
ブルースブラザーズも、「バンドやろうぜ!」「孤児院の税金納めなきゃ」が目的なのに、ショッピングモールでパトカーとカーチェイスをしたり、都市のど真ん中でパトカーとの大カーチェイスをしてパトカー何台も大破したり。
キャラクターの目的と、障害から引き起こされるアクシデントの数々のスケール誤差がシュールなんですね。
キャラクターはみんなどこかしょっぱい感じの人々で(ナチスの残党が出たのには笑いました)、それぞれの目的でブルース・ブラザーズを捕まえようと必死になるんですが、それがクライマックスのライブに終結する、っていうのが素敵でした。
最終回に全キャラクターが登場する、高橋留美子作品とか森永あい作品みたいな感じで、とてもほほえましい^^
次回は【愛と青春の旅だち】。
午前10時の映画祭公式のカテゴリーでは、「80年代ベストヒットUSA」なんですね。
こちらも未見なので、どんな作品か楽しみです。
それでは。