デレは1度きり、どでかいの一つでいい!!【愛と青春の旅立ち】
こんにちは。せなななせです。
ふだんは漫画を書きつつ、空き時間に映画を観たり本を読んだりしています。
名作のお勉強に【午前十時の映画祭】を履修しています。
今回は「愛と青春の旅立ち」。
前情報殆どなしの、初視聴でした。午前10時~の公式Twitterから、「軍服のリチャードギアが~」という文言を見かけて、「アメリカの大正ロマン…ならぬ南北ロマンもの!?」と勘違いして見始めたんです。
それに原題が、「将校と紳士”AN OFFICER AND A GENTLEMAN”」
将校と紳士ですよ!!!
軍服ロマンを(勝手に)期待してたら、冒頭のフィリピンパートで「Oh…」ってつんのめってしまいました。あれは辛い子供時代だったね…。
原題と邦題の違いについて検索したとき、ある感想で「格差社会からの脱出の話」という指摘があって、わたしもそう感じてました。
リチャードギアは不幸な生い立ちから海軍将校になることを目指し、厳しい訓練生活のなかで、まちの若くてかわいい、工場で働く女の子といい仲になる。
女の子は未来のエリートと結婚して国を出たい。
学生将校は脱落せず卒業して、エリート街道に乗りたい。
学生時代にはピンとこなかったけど、いまならこの切実さが分かる…
なので結末の、とくに悲恋になった親友のパートについては、気の毒だな…と思うし、女の子を責めるひともいるだろうけど、あの貧しい家の外観と身なりを過度に着飾るところなど、「生活のギャップ」を考えれば、もう、ねぇ…親友のハッピーエンドを喜べる彼女でよかった!
このエピソード(親友の悲恋)があるからエンディングが締まるけど、主人公カップルでやるとヘビーになりすぎるので、それはやはり一番仲の良い将校仲間なのが、観客の心理負担にとってはいいんだろうなあ、などと推測してみたり。
【結論】 デレは1度きり、どでかいの一つでいい!!
リチャードギア演じるネイズくん。最後の最後でようやく心を開いてくれて!ようやくデレた!!それまでの頑なな態度といったら…女の子が可哀そうでした。だからその分、ハッピーエンドが際立つのでしょう。
だから、結論。
デレは1度きり、どでかいの一つでいい!
つい不安になって振りまきがちになるけど、この辛抱強さは見習いたいと、心に深く刻んでおきます…
最後に、「フルメタルジャケット」で有名なあの軍隊のトレーニング曲を、この作品でも聞けるとは思わなかった笑
昔ゲームの宣伝であったの、なつかしい。
原題のジェントルマンというのは、卒業時の鬼教官との対決と卒業時の和解…理解、成長のことなのかな?
鬼軍曹は、ほんといいキャラクターだった。
唯一の女性士官のシガーさんも無事卒業できてよかった。
青春だったなあ。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!