ドイツプラネタリウム訪問記:エルクラート編
こんにちは。
朝晩ほんの少しだけ涼しくなってきたと思ったら、昼間はまだまだ暑かったり、風邪をひかないように気をつけたい季節…もう9月末ですね。
9月、10月と言えば…本場のOktoberfest!わたしも行ってみたいな〜🎶
今日はですね、聞いたことのある日本人があんまりいないであろうまち「エルクラート」のなかの「ホッホダール」にあるプラネタリウムについて書きます。
ここはまあはっきり言ってしまうと郊外ですが、投影回数が多く、郊外プラネタリウムの中ではかなり「行きやすい」部類にあたると思います。
日本人街もあるデュッセルドルフから、現状(2024年9月)1番近いプラネタリウムです。
snh-Planetarium „Stellarium Erkrath“
…という名前の施設です。
公式サイト↓
「snh」とはなんなのかというと、「Sternwarte Neanderhöhe Hochdahl(ネアンデルヘーエ・ホッホダール天文台)」の略です。
ということは天文台の中にあるプラネタリウム?というとそうではなく、
"Sternwarte Neanderhöhe Hochdahl e.V."という非営利団体があるんですね。そこの管轄内の3つの施設の中の1つがプラネタリウム、というわけです。
ちなみに3つの施設とは、こんな感じ。
プラネタリウム
snh-Planetarium „Stellarium Erkrath“
im Bürgerhaus Hochdahl, Sedentaler Str. 105 in Erkrath-Hochdahl
天文台
snh-Observatorium
Sternwartenweg 10 in Erkrath-Hochdahl
研修センター
snh-Schulungszentrum
Hildener Str. 17 in Erkrath-Hochdahl
住所も全て違うんですね。
ちなみに、名前から何ができるのか想像し難い「研修センター」では、天文学やコンピュータなどさまざまなワークショップを受けられるそうです。
プラネタリウムの、Google mapでの場所はこちら↓
ところで、ホッホダール?エルクラート?どこ?って感じだと思います。私も名前聞いたことなかった。
「デュッセルドルフとゾーリンゲンの間」です。
この図の灰色部分の、「Erkrath(エルクラート)」という町の中のある1地区が「Hochdahl(ホッホダール)」です。
デュッセルドルフの隣町…といったところですね。
実はこちらのプラネタリウム、ドイツの数少ない「公共交通機関でのハシゴ可能館」です!
日本のプラネタリウムマニアたちはしばしばプラネタリウムを1日に複数軒"ハシゴ"しますが、ドイツでは滅多にできないです。
そもそも、日本の関東などあんなにも1箇所にプラネタリウムが固まっていることのほうが、世界的に見たら異常なのです。笑
ちなみにハシゴプランとして実現可能なのは、「ホッホダール→ゾーリンゲン」です。投影時間の関係で、2024年現在、逆は難しいです。
わたしもこの日(2024年4月14日(日))、この順番で2館をハシゴしています。
どちらも展示室がさほど広くないことも相まって、わりと現実的かと思います。
…いや、プラネタリウムをハシゴする界隈がいかに浮世離れしているか、もう少し我々は自覚すべきですね。(笑)
※ハシゴ可能とはいえ、ホッホダールはかなり自然豊かな場所にありバスダイヤの数が限られています。電車の本数も多くはないです。しっかり調べてから訪問してくださいね。
ハシゴしたゾーリンゲンのプラネタリウムについては、こちら↓
こんなところにプラネタリウム!
さて、前日は実はケルン方面にいたのですが(笑)←どこに行ったかはまた別の記事で!
電車とバスを乗り継いで、ホッホダールへ向かいます。
山奥(とはいえ道が極端に狭いとかそういうことはなく、整備された山奥って感じ)にバスが入っていき、乗客も次々降りてしまい、ちょっと不安でしたが…
無事に到着できました。
展示室にてお宝発見!?
さて、早速中に入ってみます。
展示室の中に目を向けると…!?
ピンホール式のプラネタリウムを発見!
こちらのエルクラート・プラネタリウムは1980年にオープンしました。オープン当初使っていた投影機がこの"Spitz 512"だったそうです。
しかしその後、2007年に建物の火災によりプラネタリウムは投影休止に。火災を機にこの投影機は役目を終えましたが、恒星球は今でも展示しているとのことでした。
プラネタリウムは2008年に再オープン、2017年から現行のデジタル式システムを使用しているそうです。
(松井調べ。ドイツ語からいろいろなツールを駆使して翻訳していますので、表現の違いなどがありましたら申し訳ございません。)
…大興奮で紹介が遅れてしまいましたが、展示室はこんな感じ。
工夫が凝らされた楽しいキッズショー
こちらのプラネタリウム、事前購入したチケットを受付で見せたらその後はかなり自由。ドームへのドアも最初から開いていました。
早い時間からドームに入ってゆっくりしている人もいれば、展示室(ロビー)でおやつを食べている親子連れもいましたね。
私は早めに入って、撮影タイム。
いざ、投影開始。
私が入ったのはキッズ向け投影だったので一般向けは分かりませんが、ここでは前半が生解説、後半がオート番組でした。
生解説パートではなんと解説者がほとんどの時間、ドーム前方に立ち、見学者と目を合わせながら解説をしていました👀
まるで、大学教授とかゲストを招いたプラネタリウム内での講演会みたいでした(笑)
デジタル式投影機のみだとドーム内が明るいので、講演スタイルでの投影を行いやすいのでしょうね。
ドーム内も解説者の顔が見えるくらいの明るさだったので、その点も親しみやすくて、キッズ向けで良いですね。
プラネタリウムのほとんどの機能はiPadで遠隔操作していましたが、たまに解説者さん自らコンソールに戻って操作もしていました。
子供たちだけでなく、大人にもどんどん質問しながら話が進んでいくスタイルで、まさに双方型コミュニケーションなプラネタリウム!とっても楽しかったです。
…とはいえ、私はドイツ語がほとんど分からないので、目が合って何か質問されたらどうしようとドキドキでした(笑)
デジタルのみと侮るなかれ。魅力たっぷりな館でした。
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