マニア流!プラネタリウム投影「レーザー・ミュージックショー」の楽しみ方
こんにちは。今日はドイツの特定のプラネタリウムの話というよりも、世界的に有名なプラネタリウム投影ジャンル「ミュージックショー」の話をしたいと思います。
PR案件ではありません。ドイツで「ミュージックショー」に魅せられ、どうしようもないミュージックショーオタクになってしまった私が紹介する、ミュージックショーの基本からマニアな楽しみ方までまとめた、どこに需要があるのかよくわからない記事です。(苦笑)
松井がよくTwitter(X)で騒いでいるミュージックショーとは、いったいどんなものなのか。
もちろん百聞は一見にしかず、ですが…雰囲気と、事前に知っておくと楽しそうな情報だけでもお伝えできたらと思い、書いてみます。かなり挑戦的な記事です。
最後まで、完全無料です。(寄付とメンバーシップ入会はいつでも受け付けています😙笑)
レーザー・ミュージックショーを名古屋でやるらしい
あなたが「プラネタリウム」と聞いて1番に思い浮かぶ景色は、どんなものですか?
今から100年前、プラネタリウムは宇宙を再現し星空を展示するために生まれました。
しかし現在では教育目的だけでなく、エンターテイメントに特化したプラネタリウム投影も数多く存在しています。
「レーザー・ミュージックショー」は、エンターテイメント特化型プラネタリウムの筆頭です。
2024年、日本でおよそ5年ぶり(松井調べ)に観られるチャンスがやってきました。
場所は、名古屋市科学館です。QUEENの番組です。
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/visit/attraction/event/2024/100queen_-heaven-.html
ドイツでレーザーショーに魅せられたワタクシ。
これはぜひ盛り上げたいな、たくさんの人に見ていただきたいな、と思いました。
(もちろんわたしも観に行く)
…いや、別にわたしが盛り上げなくても、10月のチケットはもう完売しているし、名古屋でQUEENのプラネタリウムやるよ!って情報だけで存分に盛り上がっているのですが。
でもわたしは、「QUEENのファンじゃないからいいや〜」「チケット高いからいいや〜」じゃなくて、プラネタリウムとかステージとか舞台とかそういうの好きな、いろーんな人に、ぜひ観てもらいたいんですよね。
「ドーム空間としてのプラネタリウムの活用方法の1つ」という観点から、
ミュージックショーを、ジャンルとして評価しているわけです。
ということで今日は、日本で【レーザー演出を含む】ミュージックショーを久々に見られる記念として…
世界を魅了するレーザーミュージックショーの魅力に迫っていきます。
音楽を楽しむ「ミュージックショー」
ミュージックショーとは。
その名の通り、ドーム空間で音楽を存分に楽しむためのプラネタリウム投影です。
海外では毎週末別のプログラムを投影する館もあったり、かなり人気のジャンルで頻繁に投影が行われています。
ドーム空間における音響へのこだわりはもちろんのこと、その音楽の魅力を引き出すドーム映像や、星空との融合を楽しむことができます。
週末の夜などに「音楽の時間」などと題して、音楽をメインで扱うプラネタリウム投影を行っている施設は、日本にもいくつもありますよね。
それとはまた違った感じですね。
何が違うのか、うまく言葉で説明するのは難しいのですが…
日本のプラネタリウムは音楽の時間と言っても、やはりどこかで星空と結びつけていて、星空や宇宙を楽しむことにフォーカスしている面があると思います。
ミュージックショーでは、もちろん宇宙を題材にしていることもありますが、
プラネタリウムを「ドーム空間」として利用する面が強く出ています。必ずしも宇宙関連の映像が流れているわけではないです。
もちろん、星空を再現する機械である光学式投影機も活用するプログラムも多くありますが、宇宙と全然関係ないプログラムもあります。
わたしが最近見た中での変わり種だと、海底二万マイルを題材にしたミュージックショーや、植物の一生を表現するような抽象的なものなどもありました。
このように、宇宙と関係がない内容でもミュージックショーは成立します。みんな、「音楽を楽しみに来ている」のですから。
プラネタリウムで、レーザー!?
レーザー・ミュージックショーとはその名の通り、ミュージックショーにレーザーとフォグを用いたド派手な演出を盛り込んだエンターテイメントショーです。
なんでわざわざレーザーを使う必要があるの?と思う方も多いでしょう。
レーザーを使うメリットは「空間の可視化」だと、私(マニア)は思っています。プラネタリウムドームの中では、ドーム面と自分たちとの間に大きな空間がありますよね。
その空間を最大限に活用し、演出の一部として飲み込んでしまう…それが、レーザーの魅力です。
写真だけではなかなか伝わらない、星空と私たちとの距離がグッと近く感じられるような、レーザーの不思議な効果に引き込まれます。
音楽と演出を楽しむ
ミュージックショーで楽しむことができる音楽ジャンルは多岐に渡ります。
ここでは、日本でも観ることのできる有名なショーを2つ紹介します。
ピンク・フロイド「狂気」
ピンク・フロイドの「狂気(英題:The Dark Side Of The Moon)」を元に制作されたミュージックショーです。
2024年現在、「狂気」50周年記念版(レーザー演出なし)と、過去に制作された通常版(レーザー利用可能館ではレーザー演出あり)の2種類が投影されています。
どちらも日本のプラネタリウムで観ることができますが、2024年現在、日本で「狂気」レーザーショーの投影は行われていません。
QUEEN Heaven
「ボヘミアン・ラプソディ」を筆頭にQUEENのヒット曲の数々をプラネタリウムで楽しむことができるミュージックショーです。
QUEENのギタリストであり、天文学者のブライアン・メイが、私たちをQUEENの世界へ誘います。
QUEEN Heavenのレーザー演出を含まない投影は、日本国内でもいくつかのプラネタリウム館で観ることができます。
そして今回名古屋市科学館で観られるものも、QUEEN Heavenですね。
レーザー・ミュージックショーの楽しみ方
今回紹介した2つのミュージックショーは10年以上前に制作されたものですから、(特にプラネタリウムマニアのみなさんは、)映像の荒さなど気になるところがあるかもしれません。
しかし、レーザー演出は設備に合わせてそれぞれの館でプログラミングを組んでいることが多いです。レーザーショーは、その館ならではのオリジナルのものなのです。
つまり、名古屋のQUEENは名古屋でしか見られない!のです。
「海外で見たことあるならもう良いじゃん」と思われるかもしれませんが、違うんです。
館によって、レーザーの打ちどころや種類も違うんですよ。そこも私がレーザー沼にハマってしまったポイントの1つかもしれません😹
もっと言えば、音響も1つとして条件が同じプラネタリウムはありませんから、そこも注目(注聴?)ポイントですね。
私も名古屋でのミュージックショーは観た経験が(まだ)ないので、極上の立体音響体験が超楽しみなのです。
また1アーティスト特化型のミュージックショーはやはり、そのアーティストの世界観に存分に浸ることができる点が本当に良いんですよね。
私は元々「QUEEN?ギターのブライアンメイが天文学者なんだよね?何の専門だろう?」程度にしか思っていませんでしたが、
ドイツでQUEEN Heavenを見てから、ミュージックショーだけでなくQUEENの大ファンになりました。笑
日本でもいろんなアーティストでやってほしいですよね。
そしたら普段あまりプラネタリウムに馴染みのない人にも、足を運んでもらうきっかけになりそうですし、
プラネタリウムマニアとしても、いろんなアーティストの世界観を知るきっかけになりそうです。
(私はもちろん、堀込兄弟時代のキリンジのミュージックショー熱望❤️🔥笑)
おわりに(注意点など)
さて、本記事では海外で大人気のプラネタリウム・ジャンルの1つである、レーザーミュージックショーについて紹介しました。
ミュージックショーは大きな音が出ることからも、どの国でも基本的には大人向けのプラネタリウム投影となっています。
また、大きな音やフラッシュのような明るい演出が苦手な方は、注意が必要かもしれません。
さらに、ミュージックショーでレーザーを扱うか否かは、そのプラネタリウム施設のレーザー設備の有無だけでなく投影内容によっても異なります。
レーザーミュージックショーを目当てにプラネタリウムを訪問する際は、その施設の投影でレーザーを使用しているかどうか事前の確認をおすすめします。
(ちなみに2024年現在、レーザー設備を常設として扱うプラネタリウムは日本では名古屋市科学館のみです。昔は東京でも見られる機会があったそうですね。)
プラネタリウム100周年の今。
日本で主流のプラネタリウムとは一味も二味も違う、プラネタリウム・レーザーショーに触れてみるのはいかがでしょうか?
以上、とんでもないマニアック記事でした😄(いつもマニアックか!)
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
次の記事では、ヨーロッパプラネタリウム巡りシリーズに戻ります😆