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天ぷら屋さんで


ビールが来るのをぼんやりまっていたんだけど

隣のテーブル席から上司と思しき男性1人と、部下と思しき女性2人がやってきた。

注文の時

男性)今日はご馳走させてもらえるかな。好きなものをどうぞ

女性たち)わあ、ありがとうございます!

何気ない会話だった。


不意に、企業で働いていたことを思い出した。


ボス(なんか企業秘書ってみんなこう呼ぶのよね。私も例に漏れず)とランチに行くことがあった。


色んなところへ連れて行ってもらい、たくさんご馳走になったことを思い出した。

だけど、気を遣ってしまう性分で、気を遣った結果、色んなことを考えて食べてしまって、

せっかくの色々なご馳走が、今になってはほぼ無味だった。(いや、有り難かったのよ、有り難かったの。


失礼なことをしてしまったなあ、私のコミュ力の低さで。

さて今は。
こうしてたまに声をかけてくれる友人がいて、
会話もせずにただ一緒にいるだけで楽しい時間を過ごしている。

どちらがいいかという話ではなくて

働いていたその時は見えていなかった、何かが見えた気がした。


20代の頃のそれは、社会経験としてとても必要だと思っていて、それがなければ今はない。

だからと言って、私はそれが長く続くのは多分無理だと思った。


生きるって難しいなあ。って話

生きていく糧にさせていただきます。