ずっと気が散っている話と、泣いてしまうような夜
ずっと気が散っている。
いろんなことが頭に浮かんで、タスクや仕事が積み上がっているのに、散らばっている。なんともいえない空回り感と無力感が消えない。
先月、いやもっと前から。「全然出来てないよ」と言う私に悩んでいる。
環境と人間関係の変化、タスクが増えたこと。思い当たることがあったから、そのうち落ち着くだろうと深く考えなかった。
最近、忙しさはそのままに、慣れという落ち着きが出来てきた。それなのにどうして。そんなことが頭から離れないままで、集中力も切らしたままで、いやそんな気がするだけかもしれないけれど、無力感が重たい。
仕事に逃げて思い出したこと
今、私は2つの仕事をしている。一つはフリーランスで今年の初めからしている在宅の仕事。もう一つは馬牧場での仕事。(My GOAL is...① 2022.11.17 update) 体調や精神的な色々があって、ここ数年は体力仕事をほとんどしていなかったから最初はくたくただったけど、車椅子が無いと移動出来なかった1年前を思うと…なんでも出来る気がした。馬牧場での仕事は楽しくて働きやすくて、だから多分忘れていた。それを思い出した。
積み上がって散らばったタスクへの意識を逸らして、フリーランスの仕事に集中してみた。仕事的にそうする必要があったのだけれど。それが順調に進んで、不思議な感覚があった。
仕事を選んで回避していたこと
ここ数年は体力仕事を避けていたと書いたけど、それには別の話がある。
私は、記録が残らない仕事を避けていた。オンラインのやり取りに限られる在宅の仕事では、会話の記録が残る。ミーティングの時もキーボードを叩いてメモを取ることが出来る。それは私にとって、とてもとっても重要なこと。
「在宅の仕事じゃなくても、メモを取れば良いじゃない。」と思うかもしれないけど、私はそれが上手く出来ない。聞いたことを理解しながら紙に書くことは出来なくて、理解しようと思えば書けないし、書いたけれど何も覚えてないことが頻発する。おまけに書くこと自体も苦手で、自信がない。自信がなくても、必要ならするのだけれど。
子供の時から記憶力の弱さを感じていた。言われたことを全く覚えていないことがよくあった。転校して一ヶ月経っても、友達の名前を1人覚えるのがやっとで「酷いよ」と言われたこともある。ころころ変わる環境のせいだといえば そんな気もするけれど、だからずっと自信がなかった。
社会人になって仕事をするようになって、記憶力の限界を感じた。「さっきの電話、女性?男性?」何も覚えてない。「今日メール返信したよね?」したっけ。「子供連れのお客さんだったよね」そうだっけ。
私は慎重に気を付けるようになった。お昼休みはメモを整理して、通勤時間に何度も読み返して。それでも覚えていないことが何度もあった。幸い上司や同僚さんたちがカバーしてくれたけど、私は悔しかった。だから自然にオンラインでの仕事を選ぶようになって、私は少し解決した気になっていたのかもしれない。回避していることを忘れていた。
訓練のような毎日を。
忘れていたことを思い出して、頭が真っ白になった。だって。理由が分かったところで、どうしようもないじゃない。終わり方を決めずに書き始めたこの文章を諦めることにした。胸が痛くて泣いてしまうような夜が過ぎた。
そうして私を責めて、理由や対策を出し尽くして感情だけが残されたとき。
「私、頑張ってるのかも」と思った。苦しさとか不全感とか痛みとか、そういうことは。そうなのだろうと思って溢れた。
解決してないように見えるこんなこと。それでも私には確かに必要な時間だったこと、その記録。
Sena.